相続の相談でいちばん多い失敗は、
「税理士に行ったら登記の話ができず、司法書士に行ったら税金が分からない」ことです。
【保存版】香川県で遺言書が必要な5つの理由|高松市・丸亀市・坂出市ほか地域事情から司法書士が徹底解説

この記事の結論(3行要約)
- 香川県の相続は「不動産・農地・空き家」が多く、遺言書がないと揉めやすい
- 市町ごとに必要な対策は大きく異なる
- だからこそ"地域事情に合わせた遺言書"が不可欠
「うちは財産が少ないから遺言書はいらない」
そう思っているご家庭ほど、実はトラブルになりやすいのが香川県の相続の特徴です。
不動産中心の資産構成、農地や実家の扱い、県外に住む子どもたち…。
これらが重なると、遺産分割の話し合いは想像以上にまとまりません。
本記事では、香川県高松市で相続実務に携わる司法書士の立場から、
「なぜ香川県では遺言書が特に重要なのか」
そして
「市町ごとにどんな対策が必要か」
を、具体的にわかりやすく解説します。
■ 目次
- 香川県の相続が揉めやすい本当の理由
- 遺言書が必要な5つの典型ケース
- 【市町別】相続トラブルと必要な遺言対策一覧
- 高松市|自宅不動産と二次相続リスク
- 丸亀市・坂出市|農地・実家の承継問題
- 東讃エリア|県外相続人と空き家問題
- 西讃エリア|売れない土地・山林相続の現実
- 司法書士がすすめる「失敗しない遺言書の作り方」
- よくある質問(FAQ)
1. 香川県の相続が揉めやすい本当の理由

全国的に見ると、相続トラブルの多くは「財産が多い家」で起きると思われがちです。
しかし、家庭裁判所の統計では 遺産5,000万円以下の家庭が大半 を占めています。
これは香川県でも同様です。
むしろ地方特有の事情として、
- 財産の大半が不動産
- 農地・山林がある
- 実家を誰も継がない
- 子どもが県外在住
- 「長男が継ぐ」慣習が残る
といった要素が重なり、話し合いが感情論になりやすい土壌 があります。
現場感覚としては、
「現金が少ない相続ほど、揉めます。」
これが実務家としての率直な実感です。
2. 遺言書が必要な5つの典型ケース

香川県で特に多いのは、次のようなケースです。
✔ 自宅しか財産がない
✔ 農地・畑がある
✔ 空き家になりそうな実家がある
✔ 県外に住む相続人がいる
✔ 兄弟姉妹が複数いる
これらに1つでも当てはまれば、遺言書は「念のため」ではなく 「必須」レベル です。
なぜなら、不動産は物理的に分けられないからです。
売るのか、住むのか、共有するのか。
この3択だけで家族関係が壊れる場面を、私は何度も見てきました。
3. 【市町別】相続トラブルと必要な遺言対策一覧
地域 起こりやすい問題 必要な対策
高松市 自宅の分割・二次相続 代償分割・配偶者保護型遺言
丸亀市 農地の承継 特定承継人指定
坂出市 実家放置・空き家 売却前提遺言
さぬき市・東かがわ市 県外相続人 遺言執行者指定
三豊市・観音寺市 山林・売れない土地 生前整理+処分設計
このように、地域ごとに最適解は異なります。
だからこそ「テンプレ遺言」では不十分なのです。
4. 高松市|自宅不動産と二次相続リスク

高松市はマンション・戸建てが多く、土地価格も県内では高めです。
結果として「自宅=ほぼ全財産」という家庭が非常に多い。
この場合、
- 長男が住み続けたい
- 他の兄弟は現金が欲しい
この対立が起きやすくなります。
有効なのが、
- 代償金を支払わせる条項
- 配偶者居住権の活用
- 生命保険で現金を確保
といった設計型遺言です。
単純に「長男に全部相続」では、後々大きな火種になります。
5. 丸亀市・坂出市|農地・実家の承継問題
このエリアでは農地や昔からの実家が残っているケースが目立ちます。
しかし、
- 誰も農業をしない
- 売却が難しい
- 固定資産税だけかかる
結果として「押し付け合い」になります。
農地は農地法の許可も必要で、手続きも煩雑です。
だからこそ、
- 承継者を明確に決める
- 売却前提で分配を指定する
こうした具体的な遺言が不可欠です。
6. 東讃・西讃|遠方相続と空き家の増加

子ども世代が大阪・東京に住んでいるケースも増えています。
すると、
- 連絡が取りづらい
- 手続きが進まない
- 空き家が放置される
という悪循環に。
この場合は 遺言執行者を専門家に指定すること が極めて有効です。
相続手続きを第三者が主導するだけで、驚くほどスムーズになります。
7. 司法書士がすすめる「失敗しない遺言書の作り方」
ポイントは3つだけです。
① 財産を書き出す
② 誰に何を渡すか具体的に決める
③ 専門家と法的に有効な形で作成する
「自分で書く」より
「確実に実行される設計にする」
これが最も重要です。
遺言書は"書くこと"が目的ではなく、
「家族が困らないこと」こそ目的 だからです。
■ よくある質問(FAQ)
Q. 財産が少なくても遺言書は必要?
A. 不動産が1つでもあれば必要です。
Q. 自筆証書と公正証書はどちらが良い?
A. 安全性の観点から公正証書を推奨します。
Q. 司法書士に依頼するメリットは?
A. 登記・相続手続きまで一括対応できます。
Q. 費用はいくらくらい?
A. 内容により異なりますが、初回相談は無料です。
Q. 何歳から作るべき?
A. 60代以降、元気なうちがベストです。日本人の健康寿命の平均は、75歳です。


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