主要4科目の学習は確かに大事ですが、マイナー科目で捨てるものは作らないことが得策です。具体的に、マイナー科目の占める問題数は、前70問中、17問です。割合としては、約24%です。配点でいうと、350点中51点です。詳細は以下の通り。
(午前)憲法〔3問〕 民法〔20問〕 刑法〔3問〕 商法(会社法)〔9問〕
(午後)民事訴訟法〔5問〕 民事執行法〔1問〕 民事保全法〔1問〕 司法書士法〔1問〕 供託法〔3問〕 不動産登記法〔16問〕 商業登記法〔8問〕
マイナーすべてない状態での勝負は、「基準点」に届くかどうかの勝負となりリスクがあまりにも高すぎます。憲法、刑法、民事訴訟法、供託法のように問題数が多い科目だけ対象とする戦略も考えられますが、こちらもお勧めできません。なぜなら、純粋に学習できる期間中に身に付けておくべき知識であると考えるからです。実務が始まったのちに、知らないでは話になりませんので、取り決めや利用方法などを知るいい機会だと思います。また、特別研修や認定考査では、最近の傾向では民事執行法や民事保全法の知識を試されています。
ですので今やっておくのが正解だと思います。
2.マイナー科目の学習
私のやった手法は、過去問は当然回すのですが、理解可能な部分については問題ないのですが、何度やっても、変な理屈でよく理解できない部分もあると思います。そのような場合には、いろいろな解説をしている参考書や問題集から自分なりの穴埋め問題を作り、きっちり覚えていくようにしましょう。この過程で、自分はどこでつまずいているのかがわかると思います。
午前科目の憲法・刑法について、憲法は、とにかくいろいろな方が解釈で読み解いているケースがあり、その論点が180度異なるものも少なくありません。毎日少しの時間でいいので触れるように心がけて、学習をしてください。刑法については、暗記すれば比較的素直ですので、お手持ちの参考書の比較表等を用いて、自分で穴埋め問題を作って、何もないところからその比較表を書くことができるようになるまで暗記してください。
午後のマイナー科目は、憲法よりも刑法に似ていますので、とにかく暗記を進めることをお勧めします。暗記と言っても単純暗記はできるだけ避け、理屈を盛り込んでいってください。
私は、予備校のテキストが問題と解説が半分になっているもので、ページ数も比較的少なかったので、民事訴訟法以外のマイナー科目は、直前期にテキストを1週間かけて1回回していました。残念ながら、民事訴訟法に関しては、範囲が広いですので、主要4科目と同じ学習に取り込んで回していました。