相続の相談でいちばん多い失敗は、
「税理士に行ったら登記の話ができず、司法書士に行ったら税金が分からない」ことです。
相続した空き家に悩む人が6割?管理できない相続人の現実

相続によって実家を引き継いだものの、「どう管理すればいいのか分からない」「誰に相談すればいいのか分からない」と悩む相続人は少なくありません。
調査によると、相続した家や土地の管理に悩んでいる人は約6割、相談先がない人は約8割にのぼるとされています。
空き家問題は「気持ちの問題」ではなく、相続人に管理責任が発生する法律問題です。本記事では、相続人が直面する現実と、管理責任の所在を司法書士の視点から整理します。
目次
- 相続した空き家に悩む人はどれくらいいるのか
- 相続人が直面する「管理できない現実」
- 空き家の管理責任は誰にあるのか【民法の考え方】
- 住んでいなくても責任はある?【判例ベース解説】
- 共有名義が空き家問題を深刻化させる理由
- 専門家に相談できない相続人が多い理由
- 【まとめ】相続人が今すぐ考えるべきポイント
- よくある質問(FAQ)
1. 相続した空き家に悩む人はどれくらいいるのか

相続と空き家の問題を語るうえで、まず知っておきたいのが相続人側の実態です。
各種調査では、
- 相続した家・土地の管理に「悩んでいる」人:約6割
- 空き家について「相談先がない」人:約8割
という結果が示されています。
これは、空き家問題が一部の人の特殊な悩みではなく、多くの相続人が直面する共通課題であることを示しています。
2. 相続人が直面する「管理できない現実」

相続人が「管理できない」と感じる理由は、決して怠慢ではありません。
よくある現実として、
- 相続人が遠方に住んでいる
- 仕事・家庭で手一杯
- 建物が古く、どう使えばいいか分からない
- 兄弟姉妹で意見が合わない
といった事情があります。
特に多いのが、
「自分が住んでいないのに、なぜ自分が管理しなければならないのか分からない」
という疑問です。
この疑問は、次の「管理責任」の問題と深く関係しています。
3. 空き家の管理責任は誰にあるのか【民法の考え方】

結論から言うと、
空き家の管理責任は、原則として相続人(所有者)にあります。
民法では、相続が発生した時点で、
- 不動産の所有権
- 管理・保存義務
は相続人に承継されると考えられています。
遺産分割が終わっていなくても、
相続人全員が「共有者」として管理責任を負う
というのが基本的な考え方です。
4. 住んでいなくても責任はある?【判例ベース解説】

多くの方が誤解している点が、
住んでいない=責任がない
という認識です。
しかし、過去の裁判例では、
- 実際に居住していなくても
- 管理を怠っていた場合
には、所有者(相続人)の責任が認められるケースがあります。
たとえば、
- 老朽化した建物の倒壊
- 屋根材・外壁の落下
- 雑草や害虫による近隣被害
これらは「使っていない」ことを理由に免責されません。
5. 共有名義が空き家問題を深刻化させる理由

空き家問題を特に難しくしているのが、共有名義です。
相続によって、
- 兄弟姉妹で共有
- 相続人が多数
という状態になると、
- 売却の合意が取れない
- 修繕費の負担でもめる
- 管理の押し付け合い
といった事態が起こりやすくなります。
結果として、
誰も決められない
誰も動かない
だから放置される
という悪循環が生まれます。
※アイリスでは、農地を含む共有の土地を相続された場合の解消事例があります。ぜひ無料相談会をご活用ください(完全予約制)。
6. 専門家に相談できない相続人が多い理由

「8割が相談先なし」と言われる背景には、次のような事情があります。
- どの専門家に相談すべきか分からない
- 相続=税理士、という誤解
- 相談すると費用が高そう
- まだ本格的な問題ではないと思っている
しかし、空き家問題は初動が最も重要です。
名義・共有関係・管理体制を整理しないまま時間が経つほど、
解決は難しくなっていきます。
※アイリスでは、完全予約制ですが、無料相談の枠もございます。また、税理士事務所での相続法律・税務無料相談会を月一で実施しております(下の「無料相談会のご案内」を参照してください)。
7. 【まとめ】相続人が今すぐ考えるべきポイント

🔍要約まとめ
- 相続した空き家に悩む人は約6割
- 管理責任は原則として相続人にある
- 住んでいなくても責任を免れない
- 共有名義は問題を長期化させやすい
- 早期の専門家相談が解決の鍵
空き家問題は、「誰かが困る問題」ではなく、
相続人自身の法的責任の問題です。
よくある質問(FAQ)

Q1. 空き家の管理義務は誰にありますか?
A. 原則として相続人全員にあります。遺産分割前は共有者として管理責任を負います。
Q2. 住んでいなくても責任はありますか?
A. はい。居住の有無に関係なく、所有者(相続人)としての責任が問われる可能性があります。
Q3. 兄弟の一人が管理していれば他の相続人は責任を負いませんか?
A. いいえ。管理を任せていても、法的責任が完全になくなるわけではありません。
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