相続の相談でいちばん多い失敗は、
「税理士に行ったら登記の話ができず、司法書士に行ったら税金が分からない」ことです。
相続した空き家の正しい整理方法|売却・活用・名義整理を失敗しない実務ポイント

相続した空き家の問題は、「何から手を付けるか」で結果が大きく変わります。
結論から言えば、最初に行うべきは相続登記による名義整理です。そのうえで、共有状態の解消や遺産分割を整理し、売却・活用・保有の方針を決めることが、リスクを最小化する近道です。
本記事では、空き家相続の実務を3つの手順に分解し、司法書士がどこまで関与できるのかを明確に解説します。
相続空き家の正解ルート
👉
① 名義確認(相続登記)
② 相続関係・共有整理
③ 売却・活用方針の決定
この順序を守ることで、税務・法務トラブルを防げます。
目次
- 相続空き家の整理は「順番」がすべて
- 手順① 名義確認と相続登記
- 手順② 相続関係整理・共有解消の考え方
- 手順③ 売却・活用・保有の判断基準
- 司法書士が関与できる実務範囲
- ケース別|よくある失敗パターン
- よくある質問(FAQ)
- まとめ|空き家問題は専門家活用で一気に前進する
1. 相続空き家の整理は「順番」がすべて

相続空き家の相談で最も多い失敗は、
**「売却を先に考える」「話し合いを後回しにする」**ことです。
実務上、正しい順番は常に次の3ステップです。
- 名義を確認する
- 相続関係を整理する
- 方針(売る・貸す・残す)を決める
この順番を崩すと、手続きが止まります。
2. 手順① 名義確認と相続登記【最優先】

なぜ最初に相続登記なのか
- 現在の所有者が誰かを法的に確定させるため
- 売却・賃貸・解体の前提条件になるため
- 相続登記義務化(2024年〜)への対応
相続登記が未了の空き家は、
👉
**「誰も自由に処分できない不動産」**です。
チェックポイント
- 被相続人名義のままになっていないか
- 古い相続(数次相続)が発生していないか
- 相続人が確定しているか
ここを誤ると、後の手続きがすべてやり直しになります。
3. 手順② 相続関係整理・共有解消の考え方

共有名義は「最も動かしにくい状態」
相続空き家で多いのが、相続人全員の共有名義です。
共有状態の問題点:
- 売却には全員の同意が必要
- 管理責任が不明確
- 将来さらに相続が重なり複雑化
実務上の整理方法
- 遺産分割協議で単独名義にする
- 代償分割(お金で調整)
- 売却前提で共有を解消
👉 「とりあえず共有」は将来の火種です。
4. 手順③ 売却・活用・保有の判断基準

相続登記と共有整理が終わった後、初めて方針決定が可能になります。
売却が向くケース
- 住む予定がない
- 管理負担が重い
- 立地・市場価値がある
活用(賃貸等)が向くケース
- 立地が良い
- 修繕費用が見込める
- 相続人間で合意が取れている
保有が向くケース
- 将来の利用予定がある
- 税務・感情面で売却が難しい
判断は「感情」ではなく、数字と法的条件で行う必要があります。
5. 司法書士が関与できる実務範囲

司法書士は、相続空き家整理の**ハブ(中心)**となる専門家です。
主な関与範囲
- 相続登記手続き
- 相続関係説明図の作成
- 遺産分割協議書の作成支援
- 共有解消に向けた法的整理
- 他士業(税理士・不動産業者)との連携
👉 「どこに相談すべきかわからない」状態を解消します。
6. ケース別|よくある失敗パターン

ケース① 登記を後回しにして売却話が流れる
→ 買主が決まっても登記未了で契約不可
ケース② 共有のまま数年放置
→ 相続人が増え、話し合い不能に
ケース③ 自己判断で解体
→ 税負担増・相続人間トラブル発生
7. よくある質問(FAQ)

Q. 相続登記だけ先にしても問題ありませんか?
A. 問題ありません。むしろ推奨されます。
Q. 売却するか決まっていなくても相談できますか?
A. 可能です。方向性整理が司法書士の役割です。
Q. 共有者が遠方でも手続きできますか?
A. オンライン・郵送対応が可能です。
8. まとめ|空き家問題は専門家活用で一気に前進する

相続空き家の整理は、
**「順番」と「専門家の関与」**で成否が決まります。
- 登記をする
- 共有を整理する
- 方針を決める
この流れを守れば、空き家は「負動産」ではなくなります。
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