相続の相談でいちばん多い失敗は、
「税理士に行ったら登記の話ができず、司法書士に行ったら税金が分からない」ことです。
第2回 「相続手続きって、結局なにをするの?」〜不安の正体を“見える化”しよう〜

「相続手続きは複雑そう」「何をどう始めればいいのか分からない」
そんな声を多く耳にします。実際、相続が発生すると、葬儀や年金の手続きから始まり、不動産の名義変更、預金の解約、遺産分割協議、税務申告など、やるべきことが山積みです。
しかし、「よく分からないから後回し」にしてしまうと、手続きの期限を過ぎたり、相続人同士の関係がこじれたりと、後々大きなトラブルに発展することも…。
この記事では、相続発生後の手続きの全体像を整理し、不安の正体を"見える化"します。相続に関わる全ての人に役立つ基本情報としてご活用ください。
【目次】
- 相続手続きは「やることが多すぎる」から不安になる
- 相続手続きの全体像をつかもう
- 実際にやることリスト(チェックリスト形式)
- よくある失敗と注意点
- 専門家に相談するタイミングはいつ?
- まとめ:可視化するだけで、不安はぐっと軽くなる
- 無料相談のご案内(CTA)
1. 相続手続きは「やることが多すぎる」から不安になる

相続に関する漠然とした不安の多くは、「何から手を付けていいか分からない」ことにあります。
手続きの種類も提出先も期限もバラバラで、全体像がつかみにくいために、精神的な負担が大きくなります。
とくに配偶者や子どもなど、身近な人を亡くした直後に、さまざまな手続きを短期間で進めなければならないことが、さらなるストレスの原因になっています。
2. 相続手続きの全体像をつかもう

相続手続きは大きくわけて、次の3つのフェーズに分けられます。
フェーズ①:死亡後の初期手続き(〜1か月以内)
- 死亡届の提出、火葬許可の取得
- 葬儀・埋葬手続き
- 年金・保険の受給停止と申請
- 公共料金・銀行・クレジットなどの名義変更や停止
フェーズ②:相続財産の確認と遺産分割(〜3か月以内)
- 相続人の調査(戸籍取得)
- 遺言書の有無の確認・検認手続き
- 財産の把握(不動産・預貯金・証券・負債等)
- 遺産分割協議(誰が何を相続するか話し合う)
フェーズ③:名義変更や申告手続き(〜10か月以内)
- 不動産の相続登記
- 銀行預金の解約と分配
- 相続税の申告・納税(必要な場合)
- 各種名義変更(自動車、株式、会員権など)
3. 実際にやることリスト(チェックリスト形式)

4. よくある失敗と注意点

- 遺言書があるのに勝手に開封してしまった
→家庭裁判所の「検認」が必要。勝手に開封すると無効になる可能性あり。 - 相続放棄の期限(3か月)を過ぎてしまった
→原則として全財産を相続することになり、借金も背負うリスクがある。 - 遺産分割協議がまとまらず登記ができない
→不動産の売却や利用ができず、空き家問題へと発展。 - 相続税の申告漏れ・期限超過
→延滞税や加算税が発生する可能性がある。
5. 専門家に相談するタイミングはいつ?

次のような場合は、専門家への相談を早めに検討すべきです。
- 相続人が複数いて、話し合いが進まない
- 不動産の名義変更が必要(共有・未登記など)
- 借金がある可能性がある
- 相続税の対象になるか分からない
- 遺言書の内容に疑問がある
特に、「分からないけど何となく不安」という方こそ、早めの相談が安心への第一歩になります。
6. まとめ:可視化するだけで、不安はぐっと軽くなる
相続手続きは、確かにやることが多く、専門的な内容も含まれています。
しかし、「何を」「いつまでに」「どこに」すればよいかが分かれば、着実に前へ進めることができます。
漠然とした不安は、「見えないこと」から生まれます。
その正体をひとつひとつ明らかにしていけば、相続は"対応できる問題"に変わります。

7. 無料相談のご案内【CTA】
✅ 相続の手続き、どこから始めればいいかわからない方へ
専門家による初回無料相談を行っています。
相続登記・遺産分割・相続放棄・遺言・相続税の申告など、どんなお悩みでもご相談いただけます。
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アイリス国際司法書士・行政書士事務所
司法書士・行政書士 橋本大輔
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