第4回:年末こそ本気で考える「空き家リスク」と対策 —— 売却・賃貸を妨げる“名義の壁”を年内に解消する

2025年12月26日

年末の帰省は、実家が「空き家予備軍」になっていないかを見直す絶好のタイミングです。相続登記を放置したままだと、売却・賃貸・管理のすべてが滞り、所有者不明土地の入口に立ってしまいます。本記事では、司法書士が実家の空き家リスクと、年末に確認すべき"名義の壁"の正体を解説します。

目次

  1. 実家が「空き家予備軍」になっている家庭が増えている
  2. 年末に見直すべき"空き家リスク"の本質
  3. 売却・賃貸を妨げる最大の障害は「名義が古いまま」
  4. 実家が空き家化した場合の4つの深刻な問題
  5. 年末帰省で家族ができるチェックポイント
  6. 名義整備(相続登記)が進むと選択肢が一気に広がる
  7. 司法書士が解決をサポートできること
  8. まとめ

1.実家が「空き家予備軍」になっている家庭が増えている

 全国的に空き家が増えている中で、
司法書士として現場を見ていて感じるのは、

 「今は住んでいるが、数年以内に空き家になる可能性が高い」
という"空き家予備軍"の家庭が非常に多いという現実です。

 特に香川県では、

  • 親が高齢のまま一人暮らし
  • 子どもが県外在住で管理が難しい
  • 過去の相続登記を放置したまま
  • 実家の維持費だけが増えていく
    こうしたケースが珍しくありません。

年末は、この「予備軍」から脱却できる数少ないタイミングです。

2.年末に見直すべき"空き家リスク"の本質

 空き家のリスクは、
「誰も住んでいない」ことだけではありません。

 最も深刻なのは、
名義の問題が手つかずのまま残っている状態
です。

 名義が整理されていないと、

  • 売りたいのに売れない
  • 貸したいのに貸せない
  • 解体したくても手続が進まない
    といった事態が必ず発生します。

 つまり、空き家問題の根っこの部分には、
**"名義の壁(相続登記未了)"**があるのです。

3.売却・賃貸を妨げる最大の障害は「名義が古いまま」

 実家を売却・賃貸に出すために、
一番最初に必要なのは「名義の整備」です。

名義が古いままだと——

売却の場合

  • 法務局で登記が通らない
  • 買主がローンを組めない
  • 契約書の相手方を確定できない
  • 仲介会社が取扱いを断る

結果、
「売れるはずの実家が、売れない資産」
になってしまいます。

賃貸の場合

  • 管理会社が契約できない
  • 敷金返還・修繕の責任が曖昧
  • 税務処理が複雑化
  • 入居者とのトラブルリスク上昇

いずれも、
相続登記を済ませるだけで解決する問題です。

4.実家が空き家化した場合の4つの深刻な問題

建物の劣化が急速に進む

誰も住まなくなると、

  • カビ
  • 雨漏り
  • 白アリ
  • 給排水管の腐食
    といった劣化が一気に進みます。

近隣トラブルの発生

  • 草木の越境
  • 不法投棄
  • 侵入者
    など、管理不全によるクレームが増えます。

固定資産税が延々と発生

利用していなくても税負担は続きます。
「使っていないのに払い続ける」という状況が続きます。

最終的に"負動産化"し、解体費用(数百万円~)が必要に

売れない・貸せないまま放置すると、
最終的に家族が解体を決断せざるを得なくなり、
大きな負担が発生します。

5.年末帰省で家族ができるチェックポイント

実家の状態

  • 雨漏りやひび割れはないか
  • 長期間使われていない部屋がある
  • 不在時の管理方法を決めているか

名義の確認

  • 固定資産税の通知書の名義は誰か
  • 登記事項証明書の取得履歴があるか
  • 父母・祖父母名義のまま残っていないか

家族の話し合い

  • 実家をどうするかの方向性(売却・賃貸・保有)
  • 相続人間の連絡手段
  • 相続登記の依頼先を決める

年末は家族で話し合う絶好のチャンスです。

6.名義整備(相続登記)が進むと選択肢が一気に広がる

 相続登記を進めて名義が整うと、
次のように可能性が広がります。

売却の選択肢が生まれる

→ 不動産会社が動ける状態になる。

賃貸として活用できる

→ 空き家の維持費を賄う収入源になる。

空き家バンク・補助制度の活用

→ 地方自治体の支援制度を利用しやすくなる。

解体・土地活用もスムーズ

→ すべて名義が整えば、金融機関や施工業者との手続が簡単に。

**相続登記は「家族の選択肢を広げる行為」**です。

7.司法書士が解決をサポートできること

  • 相続人調査
  • 戸籍収集代行
  • 相続関係説明図の作成
  • 遺産分割の進め方の助言
  • 空き家を売却する際の必要手続の整理
  • 名義放置のリスク診断
  • 過去の相続が積み残されたケースの整理

※争いがある場合は、弁護士の対応となります。

年末に整理が進めば、
年明けにスムーズな手続が可能になります。

8.まとめ

  • 実家は「空き家予備軍」になっていないか
  • 問題の本質は"名義を放置していること"
  • 売却・賃貸は名義が整わないと不可能
  • 空き家になると劣化・費用・近隣トラブルのリスク
  • 年末の帰省が確認のチャンス
  • 相続登記を済ませれば選択肢が広がる

年末こそ、実家と名義の状況を真剣に見直すタイミングです。

(無料相談会のご案内)

相続登記・空き家リスク・名義未整備でお困りの方へ。
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  • 「実家が空き家になりそう」
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**「不動産 × 認知症 × 義務化」**がどれほど危険かをお伝えしてきました。
しかし本当に大切なのは、あなたの家が今どの状態なのかです。
結論から言えば、ひとつでも危険サインがあれば、すでに対策が必要な段階です。
このチェックリストで、あなたの不動産が「守られているか」「爆弾になりかけているか」を確認してください。

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