(1)継続的なコミュニケーション教育(経営者も含め)
採用後も、継続的にコミュニケーションスキルを向上させるための教育を行うことが重要です。例えば、ロールプレイやワークショップを通じて、クライアントとの対話の練習を行うことが効果的です。また、定期的なフィードバックを通じて、コミュニケーションスキルの向上を図ります。
以前、司法書士試験の時のアドバイスで、「自己プレゼン」を提唱しましたが、その発展形で自分で相談者が何を言ってくるのかを想定し、その「知識」の部分は様々な情報を収集した後、質問の角度を変えながら、どのようにその情報をわかりやすく説明するのかを想定しながらプレゼンを自分自身にやって体(思考)に覚えさせておく方法をよく使います。私は、この方法が一番、使いこなせますが、人により異なると思います。創意工夫して、自分なりの自己プレゼンを構築してみてください。
※大体日曜日は、翌週の面談にどのようなことを話をするのかの情報収集と、「独り言」をぶつぶつ言っています。
(2)クライアント満足度の向上
コミュニケーション能力を重視することで、クライアントの満足度が向上し、事務所全体の信頼性が高まります。クライアントは、自分の問題が理解され、適切に対応されていると感じることで、安心感を持ちます。これは、リピーターの獲得や口コミによる新規顧客の増加にもつながります。
それもこれも、相手の立場に立てなければ、そもそもの前提が崩れてしまいます。いくらコミュニケーションがうまくても、自分よがりだと相手を怒らせてしまう可能性だってあり得ますからね。
4.結論
司法書士業務において、顧客の立場になって考えることは、コミュニケーション能力を伸ばすための重要な手法です。ライザップのトレーナー採用事例からもわかるように、コミュニケーション能力を重視することで、顧客との信頼関係を築き、満足度を向上させることができます。知識や経験だけでなく、社会経験やコミュニケーションスキルを高めることが、司法書士としての成功に不可欠であると言えるでしょう。