4. 持続可能性と非効率
効率化が進めば進むほど、資源の消費が増加し、環境への負荷が高まることがあります。効率を追求するあまり、自然環境や社会的資本を犠牲にするケースが少なくありません。逆に、非効率的な方法であっても、長期的に見て環境負荷が低い選択が求められることもあるでしょう。たとえば、司法書士が環境に配慮した事務所運営を行う場合、紙の節約やエネルギー効率を考慮した設備投資など、初期コストや手間がかかるかもしれませんが、長期的には持続可能な社会を支えることになります。
結論
社会は効率的であるべきだという固定観念から脱却することが重要です。非効率には、社会の安定や人間関係の構築、経済のダイナミズム、さらには持続可能な未来を考える上での価値があるのです。効率だけを追求するのではなく、非効率が持つ意味や価値を再評価することで、よりバランスの取れた社会が実現できるのではないでしょうか。
人間は、「非効率な時間を確保するために」効率よく仕事をするのではないでしょうか。ただし、私のように、相談者の真の問題点を掘り起こすためには、効率的な質問だけではなく、あえて非効率に遠回しの質問から始めていくこともあります。
つまり、効率化ばかりが全てではないということです。