相続法律・税務無料相談会のご案内
							令和7年11月19日(水)に「北野純一税理士事務所」内で開催されます「相続法律・税務無料相談会」が実施されます。相続前のご相談、相続発生後のご相談、どちらにも対応しております。

「空き家を放置しているとどうなるの?」「相続した実家が空き家のままになっているけど、何か問題ある?」
そんな声が最近増えています。実は、空き家を放置していると、法律上の責任や税金の増加、売却の困難化など、さまざまなリスクに直面する可能性があります。
本記事では、空き家を放置することによって生じる法的・経済的な問題について、司法書士の視点から分かりやすく解説します。
特に、特定空家に指定された場合のペナルティや、管理責任を怠った場合の賠償リスクなど、知らないと大きな損をするポイントも多々あります。
空き家問題の本質を知るためにも、ぜひ最後までお読みください。
目次
1. 空き家を「放置する」とはどういう状態か

 「放置」とは、建物の維持管理が一切されていない状態を指します。
 戸締まりや草刈り、雨漏りや腐食の確認、郵便物の整理など、最低限の管理すらされていない空き家は、「放置」と見なされ、行政や近隣住民から問題視されることになります。
所有者が管理義務を果たしていない場合、後述するような重大な結果を招くことがあります。
2. 放置によって起こる主なリスク

空き家を放置することによる主なリスクには、以下のようなものがあります。
これらの問題は時間とともに確実に進行し、放っておくほど対処のハードルが高くなります。
3. 「特定空家」に指定されるとどうなる?
 平成27年に施行された「空家等対策の推進に関する特別措置法」により、著しく管理が不十分な空き家は**「特定空家」**に指定されるようになりました。
 特定空家に指定されると、以下のような対応がなされます。
つまり、長年放置していると税負担が急増し、最終的には行政が強制的に解体し、その費用を請求される可能性があるのです。
4. 空き家放置がもたらす経済的デメリット

 空き家を持っているだけで、年間数万円〜十数万円の固定資産税が発生します。
 さらに以下のような経済的損失が起こる可能性があります。
また、相続後に登記をしていないと、売却・賃貸ができず、さらに手続きが煩雑になります(※これについては後日別回で解説します)。
5. 放置が近隣住民に与える影響と責任
 空き家は所有者だけの問題ではありません。
 例えば隣家の敷地に雑草や落ち葉が侵入したり、不審者が出入りするような事態が起これば、近隣トラブルの火種となります。
 さらに、台風や地震で瓦や外壁が飛散して隣家の窓を壊した場合、所有者が損害賠償責任を負うこともあります。
 放置していたがために、「想定外の出費」に繋がるケースも少なくありません。
6. まとめ:放置しない、動き出すことが最大のリスク回避策
 空き家は「所有しているだけ」でもコストがかかります。
 そして放置すればするほど、リスクも手続きも複雑化し、資産価値はどんどん目減りしていきます。
 もし現在、空き家を持っている、あるいは相続予定であるならば、まずは現状を確認し、早めに対応の道筋を立てることが大切です。
 司法書士や不動産会社、行政の空き家相談窓口など、活用できる専門家や制度はたくさんあります。
次回は、**「空き家を活用する方法」**について、賃貸・売却・利活用などの選択肢を詳しくご紹介していきます。

令和7年11月19日(水)に「北野純一税理士事務所」内で開催されます「相続法律・税務無料相談会」が実施されます。相続前のご相談、相続発生後のご相談、どちらにも対応しております。
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