相続法律・税務無料相談会のご案内
令和7年9月17日(水)に「北野純一税理士事務所」内で開催されます「相続法律・税務無料相談会」が実施されます。相続前のご相談、相続発生後のご相談、どちらにも対応しております。
「専門的な知識もあるし、誠実に答えている。それなのに、なぜか信頼されていないように感じる…」。
そんな違和感を抱いたことはありませんか?
司法書士をはじめとした士業や専門家は、正しい情報を伝えることが仕事の根幹です。
しかし、それだけでは相談者との信頼関係を築くことはできません。
このシリーズでは、
第1回「正論が届かない理由」、
第2回「伝える順番を変えるテクニック」、
とお届けしてきましたが、最終回となる第3回では、「信頼される専門家」になるために必要な姿勢・言葉・距離感について掘り下げていきます。
「知識と信頼は別物」。その現実をふまえたうえで、日々の相談対応に活かせるヒントをご紹介します。
■目次
1. 専門知識は"信頼の前提"でしかない
専門家として一定の知識や経験があることは、「信頼されるための条件」にはなります。
しかし、それはあくまでスタート地点に過ぎないのです。
知識があるから信頼されるのではなく、「この人なら、自分の話をちゃんと受け止めてくれる」と感じてもらえるかどうか。
その印象が、最初の5分の応対で決まってしまうこともあります。
つまり、信頼は「知識の多寡」ではなく、**「自分ごととして受け止めてくれる人かどうか」**で判断されるのです。
2. 信頼される人が自然と使っている言葉の特徴
信頼される専門家が共通して使っている言葉があります。それは、
一見、曖昧な言い回しに思えるかもしれません。
しかし、これらはすべて、相談者に「選ぶ余地」を残した言葉です。
正論や結論を押しつけるのではなく、「あなたにとってどうか」という視点を尊重する姿勢。
この"余白"が、相談者の安心感につながります。
3. 「距離感の設計」が関係性を左右する
専門家と相談者の関係において、距離感の設計は非常に重要です。
近すぎると「馴れ合い」に、遠すぎると「冷たい人」に映ることもあります。
私が意識しているのは、「感情の部分は親身に、判断の部分は中立に」という二重構造です。
たとえば、
この**"寄り添いと客観の両立"**が、ちょうどよい距離感をつくります。
4. 正論の"後"に求められるものとは
前回まででお話ししたように、正論は"後出し"することで効果的になります。
しかし、正論を伝えた「その後」がもっとも重要なフェーズです。
そこで必要なのは、**"選択肢の整理"と"相談者の気持ちの確認"**です。
「〇〇という方法が法的にはあります。ですが、ご自身としてどう感じますか?」
「ご事情をふまえると、こちらの選択肢もあり得ます」
そうしたやりとりを通して、「自分で決めた」と感じられるプロセスをつくること。
それが信頼を生む土台になります。
5. 知識と信頼のバランスを取る実践的な方法
信頼を得るために、以下の3つのポイントを実践しています。
①正解を焦って言わない
あえて沈黙の時間をとることで、「しっかり考えてくれている」という印象を与えます。
②"わからない"と言う勇気を持つ
即答できない場合、「確認してお伝えします」と言うことが、誠実さを伝えます。
③相談者の「解釈の余地」を残す
「こうでなければならない」ではなく、「こういう見方もあります」という表現が、信頼の伸びしろを生みます。
6. まとめ:相談者の「心の窓」が開いたときが、本当のスタート
正論は武器になりますが、それは相手の"心の窓"が開いているときだけ。
その窓を開くのは、知識ではなく「関心」と「姿勢」です。
相談者にとって、司法書士や専門家は人生の一場面でしかありません。
しかしその短い時間の中でも、「この人と話してよかった」と思ってもらえるかどうかが、プロとしての分かれ道になります。
「正論+共感+距離感」。この3つの視点を意識することで、
正しいだけでは終わらない、信頼される専門家としての対応力が磨かれていくと感じています。
令和7年9月17日(水)に「北野純一税理士事務所」内で開催されます「相続法律・税務無料相談会」が実施されます。相続前のご相談、相続発生後のご相談、どちらにも対応しております。
「専門的な知識もあるし、誠実に答えている。それなのに、なぜか信頼されていないように感じる…」。
そんな違和感を抱いたことはありませんか?
「正しいことを言っているはずなのに、なぜか相談者の反応がよくない」「誠実に説明しても、納得してもらえない」。
そんな悩みを持つ士業や専門家の方は少なくありません。
「正しいことを伝えているのに、なぜか納得してもらえない」「制度的には問題ないはずなのに、相談者が腑に落ちないようだ」。
こうしたジレンマを感じたことのある士業や専門家の方も多いのではないでしょうか?