相続の相談でいちばん多い失敗は、
「税理士に行ったら登記の話ができず、司法書士に行ったら税金が分からない」ことです。
【第4回】“じまい”の費用はいくら? 相場と費用分担のポイント 〜墓・空き家・山林の処分費用と、家族で揉めないためのコツ〜

「墓じまい 費用 相場」「空き家 解体 費用」「山林 処分 費用」など、"じまい"に関する費用について検索される方が増えています。
実際、墓じまいや空き家の解体、山林の処分にはどれくらいの費用がかかるのでしょうか?
この記事では、それぞれの"じまい"にかかる費用の相場や内訳、費用分担のポイントについて詳しく解説します。
■ 目次
- 墓じまいの費用相場と内訳
- 空き家解体の費用相場と注意点
- 山林処分の費用と維持費
- 費用分担で揉めないためのポイント
- まとめ:早めの準備と家族の話し合いが鍵
1. 墓じまいの費用相場と内訳

墓じまいにかかる費用は、一般的に30万円〜300万円程度が目安といわれています。金額に大きな差がある理由は、どう改葬するかによって必要な費用が変わってくるからです。
主な内訳は以下の通りです:
- 墓石の撤去費用:10万円〜30万円程度
- 閉眼供養(お布施):3万円〜5万円程度
- 離檀料:5万円〜20万円程度
- 改葬先の費用:30万円〜100万円程度(納骨堂や永代供養墓など)
- 行政手続き費用:数百円〜1,000円程度
※上記価格に関しては、執筆当時の相場です。記事をご覧の時期によっては、大きく変更になっている可能性があります。事前に各業者に見積もりを取るなど価格の確認をお願いいたします。
費用は地域やお寺、改葬先によって大きく異なるため、事前に見積もりを取ることが重要です。
2. 空き家解体の費用相場と注意点

空き家の解体費用は、建物の構造や大きさ、立地条件によって異なります。
一般的な費用相場は以下の通りです:
- 木造住宅:1坪あたり3万円〜5万円程度
- 鉄骨造住宅:1坪あたり5万円〜7万円程度
- RC造(鉄筋コンクリート造)住宅:1坪あたり6万円〜8万円程度
例えば、30坪の木造住宅の場合、解体費用は90万円〜150万円程度が目安となります。(執筆時の相場です。業者に確認をお願いします。)
注意点:
- アスベストの有無:含まれている場合、別途処理費用が発生します。
- 残置物の処分:家具や家電などが残っている場合、追加費用がかかることがあります。
- 立地条件:重機の搬入が困難な場所では、費用が高くなる傾向があります。
自治体によっては、空き家解体に対する補助金制度がある場合もあるため、事前に確認しておくと良いでしょう。
3. 山林処分の費用と維持費
山林の処分には、売却や譲渡、相続放棄などの方法がありますが、手続きや費用が複雑な場合があります。
主な費用項目は以下の通りです:
- 境界確定測量費用:数十万円程度(必要な場合)
- 登記費用:数万円程度
- 伐採費用:樹木1本あたり1万円〜2万円程度 (参照 マイナビ農業-就農、農業ニュースなどが集まる農業情報総合サイト)
- 維持管理費用:1ヘクタールあたり月額数千円〜数万円程度(委託する場合) (参照 ベンチャーサポートグループ|税理士・弁護士・社労士・司法書士・行政書士)
山林の売却価格は、都市近郊林地で1平方メートルあたり1,000〜5,000円程度、農村林地で100〜1,000円程度が相場とされています。 (参照 マイナビ農業-就農、農業ニュースなどが集まる農業情報総合サイト)
売却や譲渡を検討する際は、専門業者に相談することをおすすめします。
4. 費用分担で揉めないためのポイント

"じまい"にかかる費用は高額になることが多く、家族間での費用分担が問題になることがあります。
費用分担で揉めないためのポイントは以下の通りです:
- 早めの話し合い:家族全員で早めに話し合い、費用分担の方針を決めておくことが重要です。
- 費用の見積もりを共有:具体的な費用の見積もりを共有し、透明性を持たせることで納得感が得られます。
- 分割払いの検討:一括での支払いが難しい場合は、分割払いを検討することも一つの方法です。
- 専門家への相談:弁護士や司法書士などの専門家に相談することで、公平な費用分担が可能になります。
特に墓じまいの場合、墓主が費用を全額負担する必要はなく、親族で分担するケースが一般的です。
5. まとめ:早めの準備と家族の話し合いが鍵
"じまい"にかかる費用は、墓じまいで30万円〜300万円、空き家解体で90万円〜240万円、山林処分で数十万円以上と、決して小さな金額ではありません。
※上記価格に関しては、執筆当時の相場です。記事をご覧の時期によっては、大きく変更になっている可能性があります。事前に各業者に見積もりを取るなど価格の確認をお願いいたします。
これらの費用を家族で分担するためには、早めの準備と話し合いが不可欠です。
また、自治体の補助金制度や専門家のサポートを活用することで、費用を抑えることも可能です。
"じまい"をスムーズに進めるためにも、情報収集と計画的な対応を心がけましょう。

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**「不動産 × 認知症 × 義務化」**がどれほど危険かをお伝えしてきました。
しかし本当に大切なのは、あなたの家が今どの状態なのかです。
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