あなたの家計は止まる?― 親の認知症で口座が凍結されるかどうかが分かるリスク診断

2026年02月27日

「うちは大丈夫だと思う」
そう思っていたご家族ほど、実際に口座が止まったときに大混乱になります。
認知症による口座凍結は、お金があるかどうかではなく、"準備があるかどうか"で決まります。
ここでは、あなたのご家庭が危険な状態かどうかを、簡単な診断で確認してみてください。

目次

  1. 口座凍結リスク診断(YES/NO)
  2. 危険ゾーンに入っている家庭の特徴
  3. 実務で実際に起きた「止まった家計」
  4. 今すぐできる現実的な応急対策
  5. やってはいけない危険な対応
  6. 制度対策と実務対策の組み合わせ
  7. 認知症前後でできることの違い
  8. よくある質問(FAQ)

1. 口座凍結リスク診断(YES/NO)

以下に YES が3つ以上 あれば要注意です。

□ 親の通帳やネットバンキングを、子が把握していない
□ 暗証番号を親しか知らない
□ 介護費や施設費の引き落としが親名義の口座
□ 年金が親の口座にしか入らない
□ 定期預金が多く、普通預金が少ない
□ クレジットカードが親名義
□ 代理カードを作っていない

YESが多いほど、**「口座が止まった瞬間に何もできなくなる家」**です。

2. 危険ゾーンに入っている家庭の特徴

特に多いのが、
「お金は親が管理、実務は子がやっているつもり」
という状態です。
このパターンは、認知症になると一瞬で破綻します。

3. 実務で実際に起きた「止まった家計」

  ・施設からの請求が払えない

  ・クレジットカード停止

  ・年金が引き出せない

  ・定期預金が解約できない

 結果、子どもが毎月数十万円立て替える生活が始まります。

4. 今すぐできる現実的な応急対策

司法書士の現場では、以下を必ず確認します。

代理カードの発行
元気なうちに、銀行で「家族用の代理カード」を作る。

暗証番号と口座情報の共有
メモではなく、家族で管理。

定期預金を普通預金に移す
定期預金は凍結後は解約不能。
普通預金ならカードで引き出せます。

引き落とし口座の整理
介護費・光熱費・保険を一つの口座に集約。

※ これらは**制度対策の前の"最低限の命綱"**です。認知症になってしまった場合、ご本人が窓口に行かないと金融機関は対応できませんので、元気なうちに対策をしておきましょう。

5. やってはいけない危険な対応

  ・勝手にATMで引き出す

  ・家族が通帳を管理するだけ

 → 後で「使い込み」と疑われる原因になります。

6. 制度対策と実務対策の組み合わせ

本当に強い対策は、
家族信託・任意後見 + 上記の実務対策
をセットで行うことです。

7. 認知症前後でできることの違い

タイミング   できること

認知症前   信託・任意後見・口座設計

認知症後   成年後見のみ

「あとで考える」は、ほぼ確実に手遅れになります。


8. よくある質問(FAQ)

Q. 暗証番号を知っていれば大丈夫?
A. 銀行が認知症を把握すればカードは無効です。

Q. 定期預金はなぜ危険?
A. 本人しか解約できないからです。

Q. 応急対策だけで足りる?
A. いいえ。制度設計とセットで初めて意味があります。


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成年後見は「最後の手段」です。
しかし、認知症になる前であれば、もっと自由で、もっと家族に優しい方法があります。
それが「任意後見」と「家族信託」です。
この2つを正しく使えば、口座凍結による生活崩壊も、相続トラブルも、ほとんど防ぐことができます。
問題は、多くの人がそれを知らないまま認知症を迎えてしまうことなのです。

親の口座が凍結され、「もう成年後見しかない」と言われたとき、多くの家族はホッとします。
しかし現実には、成年後見を使った瞬間から、お金の自由は消えます。
支払いはできるようになるものの、資産は裁判所の管理下に入り、
家族は「使わせてもらう立場」に変わります。
この記事では、なぜ後見制度が「最後の手段」と言われるのか、その本当の理由を解説します。

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