2.ポータルサイトに掲載するリスク
そもそも、自分でホームページを作成できない方の場合には、選択肢は2つ残っています。一つは、ホームページ作成を外注する方法です。この場合、初期費用で最低でも20万円ぐらいかかりますし、その後のメンテナンス費用なんかも発生します。また、作成するのが他人になりますので、意思疎通をうまくしなければ、一度で納得いく内容のホームページなんて作れませんからね。
あともう一つは、ポータルサイト(地元司法書士のリスト化された紹介ページ)を利用するという手があります。営業の話の中で、活用して実績をあげられている先生の話を聞きますが、「コンバージョン率(問い合わせから仕事になった件数の割合)」と「一人頭の客単価」を教えていただける会社が本当に少なかったです。まだ、自身のHPを運用始めたばかりの時で、手元に分析できるほどの情報がないときに来た業者でこの数値を教えてくれたのは、F社ぐらいでしたよ。こういうのって投資だと思うのですが、その実績を伝えず「先生、月額6万円です。」と言われても、ペイするのかしないのか判断できませんからね。今では、約半年分のデータがありますから、問題ありませんし、営業が来てもこちらから実績を示してそれ以上になるかならないかで判断していますからね。
また、別のリスクも存在します。それは、「One of Them(その他大勢の一つ)」になるということです。このサービスを利用する顧客には、選択の幅が広がる反面、自分の独自性を出しにくいと思います。だって、こういったサービスを利用する顧客は、ほぼ「値段」勝負的にしか見てませんからね。話しやすい先生がいいとか、相続登記以外の内容についても相談を聞いてくれるといった「付加価値」よりも値段だけの方が多いように感じます。そして、選択が多い分、選別方法に表示価格に誘導されやすいです。つまり、ポータルサイトはマーケティングでいうところの「レッドオーシャン」なんです。件数稼げれば良いかもしれませんが、件数がなければただ単に業者に貢ぐだけになります。あえてそんなところに行く必要はないでしょう。
※レッドオーシャン:他社との競合が激化しているマーケット