3.取り組みと実際の効果(短期の感想)
HPが検索結果2ページ目などに表示され始めますと、とにかく営業の電話が頻繁にかかってくるようになります。今回は自分で計画し立ち上げてますので、私の知識より乏しい業者さんも中にはいました。もっと詳しい業者は「先生のお時間が重要ですので、そちらは我々に任せてください。」なんて話をしてくる方もいらっしゃいましたが、ここで大事になってくるのは、ネット集客に対する過度な幻想を餌にしている点に気づけるかどうかがカギになってくると思います。
私「で、実際に月平均何件問い合わせがあって、何件受任できるコンバージョン率と、件数当たりの平均単価は?」
業者「地域や時期により異なりますので、何とも申し上げられません。」
というやり取りを何度もしました。ほとんどの業者は、この辺りの分析をしていないケースが多いです。やっていても、隠していたのかもしれません。だから、自分でやってみました。
私が今回の検討をする前に、提携の税理士先生が言っていたのが「年に2件から3件」の問い合わせがあるとのこと。もちろん税理士の場合、法人顧客で継続サービスが見込めるので効果は大きいですよね。しかし、相続案件はスポットなんです。稀に付随する内容のサービスも提供することはありますが、スポットには変わりありません。
そして、私のHPからの集客結果は、1か月間で3件です。
その内訳は
①遺言書の作成についての問い合わせ。(相談のみ)
➁相続関連についての問い合わせ。(受任)
③県外不動産会社から初めての香川県内の取引についての決済のご依頼(受任)
でした。皆様の中には、「たった3件かよ」と思われる方もいるかもしれませんが、こんなものだと思います。
というのも、先日とある良心的な相続専門のポータルサイトの運営会社のセミナーにオンラインで参加したのですが、ひと月10万円(うち7万円が広告費)かけて、年間12件獲得、売上440万円で平均単価約37万円とのことでしたので、月3件行ったということは、相当優秀だったと思います。ただし、売り上げは37万円なんて行きませんでしたが。まあ、そんな感じです。
※良心的という理由は、しっかりと獲得件数とその分析内容を説明していただけたからです。
4.まとめ
ネット集客については、私も過度な幻想を抱いていた一人でしたが、今回の取り組みによりかなり実態を把握することができました。それでは、司法書士にはHPなんて必要ないかというと、そうではないと考えます。現状では上記の結果でしたが、今後、ネットを使う世代が相続問題に直面した場合には、問い合わせは増加すると考えています。無駄ではありませんが、経営に支障が出るほど広告宣伝費に資金を使うことは、現時点では控えておいた方がいいのかもしれません。もちろん、認知をひろめる目的が優先でやる場合にはいいと思います。認知無くして仕事なしですからね。
2か月間という時間を使って実践した実験でしたが、私としては納得いく結果が出たと思っております。ご参考までに。
さあ、リアルの営業頑張ろう!
ちなみに、今のホームページにかけた金額は
①アクセス数増加により有料サービスへ変更 2年間、2サイトで1万5千円
➁ドメイン取得 2つ取得で、2年で4千円
のみです。