1.マイナー科目
司法書士試験で、マイナー科目と呼ばれるものは以下の通りです。
①憲法 3問 午前
➁刑法 3問 午前
③民事訴訟法 5問 午後
④民事執行法 1問 午後
➄民事保全法 1問 午後
⑥供託法 3問 午後
⑦司法書士法 1問 午後
です。午前は2科目6問、午後は5科目11問という構成です。
科目別にみていくと、「民事訴訟法」が5問と、ダントツで多いことがわかると思います。
1問しかないから学習をしない方も、受験生の中に入るようですが、「合格」という目標を考えれば、アリだと思います。しかし、できれば司法書士法は得点していただきたいと思います。それには理由があります。
以前、予備校講師の方が言っていた話なのですが、筆記試験合格後の口述試験の時に、得点できていない方は「別メニュー」が用意されているらしいです。真偽のほどは定かではないのですが、講師の方曰く「私は、司法書士法落としちゃったんだよねぇ。そうしたら口述試験で、試験管の方が「ああ、君司法書士法落としているね」と言って、通常の質問用紙を机において、封筒から別の質問用紙を出して、結構長く司法書士法について質問されたんだよね。合格した嬉しさが半減したよ。」だそうです。
2.マイナー科目攻略法
先にもお話をした通り、民事訴訟法の配分が多いですよね。勿論、学習範囲もそれを反映していて、広範囲にわたって、民事訴訟の要件や手続き的なことから、実際の民事訴訟の種類、進め方など、もうマイナーと呼べないくらいの多さがあります。年内学習で、ある程度進んでいる方は、まず民事訴訟を1度、確認しておいた方がいいと思います。予備校の進捗でいうと、私が受講していたコースでは、2月から3月にかけてマイナー科目の授業がありましたから、年内に確認できるなら予習をしておいた方がいいと思います。その時に、暗記すべき分野とか理屈で覚えていく部分をしっかりと見極めてください。この点は、他の科目にも共通して言える部分です。
それでは、私がどのようにマイナー科目を攻略したか、具体的にお話をしたいと思います。
①年内学習は、一通りの内容を確認し、時間的ゆとりがあれば、民事訴訟法を項目、手続きなどを暗記していくための準備にかかっていました。
➁年明けからは、2週間から3週間で全範囲を1周する過程で、マイナー科目も取り入れていきました。(まとめと過去問)
③3月までに最低3周させ、その内容を粗削りですがまとめていきながら、資料を作成していきました。ここの絞り込みの範囲を狭くしすぎないことがコツです。
④直前期(4月から)からは、平日のルーティン学習の予定に割り振りながら学習。ペース的には、1週間で全範囲を1回回すペース(この時使うのが「回す道具」です。効率よく、自分の弱点を補強しつつ、予備校の模試などの論点抜けを発見した場合、どんどんルーティン学習に取り込んで、週1で触れるようにしていきました。)
(スケジュールの画像)