施設費用も医療費も払えない ― 口座凍結が家族の生活を壊していく現実

2026年02月24日

「口座が凍結される」と聞くと、どこか他人事のように感じるかもしれません。
しかし実際には、それは家族の生活が壊れ始める合図です。
親の口座に十分なお金があっても、引き出せなければ意味がありません。
施設費用、医療費、介護費…毎月20万〜30万円の支払いを、子どもが立て替え続けることになる。
これが日本中で起きている「認知症 × 口座凍結」の現実です。

目次

  1. 認知症と同時に始まる「支払い地獄」
  2. 施設費用は毎月いくらかかるのか
  3. クレジットカードも引き落としも止まる
  4. 子どもが立て替え続けるという現実
  5. 兄弟姉妹がいる場合の悲劇
  6. なぜ銀行は融通をきかせないのか
  7. 成年後見を使うとどうなるのか
  8. 生活崩壊を防ぐためにできる準備
  9. よくある質問(FAQ)

1. 認知症と同時に始まる「支払い地獄」

親が倒れ、認知症と診断され、施設入所が決まる。
この瞬間から、家族は「介護」だけでなく「お金」と戦うことになります。
しかもその戦いは、親の口座にお金があるのに、使えないという理不尽な形で始まります。

2. 施設費用は毎月いくらかかるのか

特別養護老人ホームでも10万円前後、有料老人ホームなら20万〜30万円以上が普通です。
これに
・医療費
・おむつ代
・日用品
・リハビリ
が加わります。
親の年金と預金があっても、口座が凍結されていれば支払えません。

3. クレジットカードも引き落としも止まる

「カードがあるから大丈夫」と思われがちですが、これも危険です。
認知症が判明し、金融機関が把握すれば、
カード決済も口座引き落としも停止されます。
施設からの請求書だけが積み上がっていきます。

4. 子どもが立て替え続けるという現実

「とりあえず私が払うから…」
そうして1か月、2か月、半年、1年。
気がつけば、数百万円単位で子どもが立て替えているケースも珍しくありません。
そして、そのお金が戻ってこない可能性もあります。

5. 兄弟姉妹がいる場合の悲劇

「なぜあなただけが管理しているの?」

「本当にその金額なの?」
お金の話は、うまくしないと、必ず家族関係を壊します。
口座凍結は、争族の導火線でもあるのです。

6. なぜ銀行は融通をきかせないのか

銀行は「本人の財産を守る」義務があります。
たとえ子どもでも、無断で使わせれば銀行が違法になります。
だから止めるしかないのです。

※権限のない者に、金融機関が本人の名義の預金の弾きおろしを認めた場合、後に本人から二重に請求された場合、「二重払いのリスク」を負うケースがあるため、どうしても金融機関としては慎重にならざるを得ないわけです。

7. 成年後見を使うとどうなるのか

家庭裁判所の後見制度を使えば支払いはできます。
しかし、
・毎月の報告義務
・自由な出金不可
・相続対策ができなくなる

※弁護士や司法書士が後見人になった場合、現行制度ではなくなるまで報酬が発生します。

という大きな代償があります。

8. 生活崩壊を防ぐためにできる準備

本当に必要なのは、
認知症になる前に、お金を動かせる人を決めておくことです。
任意後見・家族信託・財産管理契約が、そのための制度です。

また、ご本人でなければ解約できないような定期については、元気なうちに普通預金に変えておいた方がいいでしょう。

9. よくある質問(FAQ)

Q. 親の口座のお金で払いたいだけなのに、なぜダメ?
A. 法律上、子どもは代理人ではないためです。

Q. 立て替えたお金は返してもらえる?
A. 後から精算できないケースも多く、争いになります。

Q. 後見人をつければ自由に使える?
A. 裁判所の管理下でしか使えません。


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