生前対策はお金持ちだけのもの?司法書士が断言します【答え:違います】

2026年01月12日

「うちは財産が少ないから、生前対策は必要ない」
これは、生前対策について最も多い誤解の一つです。
結論から言えば、生前対策の必要性は財産の金額ではなく、内容と家族関係で決まります。特に「不動産がある」「相続人が複数いる」「子どもが県外にいる」場合は、資産額に関係なく対策が必要になるケースが非常に多いのが実情です。
この記事では、なぜ"普通の家庭"ほど生前対策が重要なのかを、司法書士の実務視点から解説します。

目次

  1. 生前対策=お金持ち向け、という誤解
  2. なぜこの誤解が広まったのか
  3. 生前対策が必要かどうかの正しい判断基準
  4. 【重要】不動産がある場合の落とし穴
  5. 相続人が複数いると何が起きるのか
  6. 子どもが県外にいる家庭の見落としがちなリスク
  7. 実務上「対策必須」と判断する典型ケース
  8. 今すぐやるべきこと・まだやらなくていいこと
  9. よくある質問(FAQ)
  10. まとめ

1. 生前対策=お金持ち向け、という誤解

生前対策という言葉から、
「資産家がやるもの」「相続税対策の話」
といったイメージを持たれる方は少なくありません。

しかし実務では、相続トラブルの多くは"ごく一般的な家庭"で起きています
理由は単純で、金額よりも「分けにくさ」「管理のしにくさ」が問題になるからです。

※下のグラフを見ると、5000万円以下の遺産での事件数が約80%であることが解ります。

2. なぜこの誤解が広まったのか

この誤解が根強い理由は主に3つあります。

  • メディアで「相続=相続税対策」と強調されがち
  • 生前対策=節税という誤ったイメージ
  • 専門家に相談するハードルの高さ

結果として、「財産が少ない=関係ない」と思い込まれてしまいます。

3. 生前対策が必要かどうかの正しい判断基準【要約ポイント】

生前対策が必要かどうかは、次の3点で判断します

  • 不動産がある
  • 相続人が複数いる
  • 子どもが県外(遠方)に住んでいる

👉 このうち一つでも当てはまれば、対策の必要性は高いと考えてください。

4. 【重要】不動産がある場合の落とし穴

不動産は「分けられない財産」です。
現金と違い、相続人全員が納得する形で分割するのは簡単ではありません。

  • 誰が住むのか
  • 誰が管理するのか
  • 売却するのか

これを決めないまま相続が発生すると、共有名義のまま放置され、将来さらに問題が拡大します。

5. 相続人が複数いると何が起きるのか

相続人が2人以上いる場合、たとえ仲の良い家族でも

  • 期待している相続内容の違い(ギャップ)
  • 配偶者と子どもの立場の違い
  • 兄弟姉妹間の微妙な不公平感

が原因で、話し合いがまとまらないケースが珍しくありません。

6. 子どもが県外にいる家庭の見落としがちなリスク

子どもが県外にいる場合、

  • 相続手続きに頻繁に来られない
  • 親の状況を把握しづらい
  • 兄弟間で温度差が生まれやすい

といった問題が起こります。
これは財産額とは無関係のリスクです。

7. 実務上「対策必須」と判断する典型ケース

司法書士の実務で、特に注意が必要なのは次のケースです。

不動産が1つでもあり、相続人に兄弟姉妹がいる

この場合、生前対策をしないと、将来ほぼ確実に「調整が難しい相続」になります。

8. 今すぐやるべきこと・まだやらなくていいこと

今すぐやるべきこと

  • 財産の内容を把握する
  • 家族構成を書き出す
  • 「困りそうな点」を整理する

まだ決めなくていいこと

  • 遺言の具体的内容
  • 贈与の実行
  • 制度の最終選択

👉 準備するだけでも、生前対策は始まっています。


9. よくある質問(FAQ)

Q. 財産が少なくても本当に必要ですか?
A. はい。不動産や相続人構成によっては、金額に関係なく必要です。

Q. 相談したら必ず手続きをしないといけませんか?
A. いいえ。多くの場合は「何をすべきか整理するだけ」で終わります。

Q. 何歳くらいから考えるべきですか?
A. 判断能力が十分あるうち、60代前後から考え始める方が多いです。


10. まとめ【要約用】

  • 生前対策はお金持ちだけのものではない
  • 判断基準は「財産額」ではなく「不動産・相続人・家族関係」
  • 不動産+相続人複数は対策必須ケース
  • 早めの整理が、将来の負担を大きく減らす

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