香川県で定年を迎え、「そろそろ相続や終活を考えたい」と思い始めた方へ。生前対策は"相続税の節約"だけではなく、"家族が迷わない仕組みづくり"です。司法書士として多くの相談を受けてきた経験から、香川県で実際に起こりやすい相続トラブルと、60代から取り組むべき5つの具体策を解説します。
第1回:「60代から始める『後悔しない生前対策』」 ― 香川県で家族を守るために今できる5つの準備 ―

香川県で定年を迎え、「そろそろ相続や終活を考えたい」と思い始めた方へ。生前対策は"相続税の節約"だけではなく、"家族が迷わない仕組みづくり"です。司法書士として多くの相談を受けてきた経験から、香川県で実際に起こりやすい相続トラブルと、60代から取り組むべき5つの具体策を解説します。
【目次】
- Q. 生前対策は何歳から始めるべき?
- 香川県で"争族"が起こりやすい背景とは
- ステップ1:家族と「話すこと」から始めよう
- ステップ2:財産を"見える化"する(不動産・預金・保険)
- ステップ3:想いを形にする「遺言書」と「家族信託」
- ステップ4:判断能力があるうちに「任意後見契約」を準備
- ステップ5:登記・税務・法律をまとめて相談する窓口を持つ
- まとめ:早めの準備が家族を救う
1. Q. 生前対策は何歳から始めるべき?

「まだ元気だから早い」と思っていませんか?
実は、生前対策の"ベストタイミング"は60代です。
香川県内で司法書士として相談を受けていると、「もっと早く準備していれば…」という声を多く聞きます。
生前対策の本来の目的は、財産を分けることではなく、"自分の意思で決められるうちに"家族を安心させること。
判断能力がしっかりしているうちに準備をしておくことで、後の手続きが驚くほどスムーズになります。
2. 香川県で"争族"が起こりやすい背景とは

香川県では、都市部(高松市)と郡部(三豊市・観音寺市・さぬき市など)で不動産事情が異なります。
特に多いのが「実家の土地・建物」に関するトラブル。
たとえば──
- 長男が地元で親の家に住んでいるが、名義は親のまま。
- 兄弟の一人は県外におり、相続時に評価や分け方で揉める。
こうしたケースは、**"財産の偏り"と"話し合い不足"**が原因です。
香川県では昔ながらの慣習で「家を継ぐ」意識が強い一方、法的な整理が遅れることが多いのです。
生前対策とは、こうした"地域特有のズレ"を整理する作業でもあります。
3. ステップ1:家族と「話すこと」から始めよう

最初にすべきことは、「財産をどうするか」よりも、「何を大切にしたいか」を話すこと。
家族で食卓を囲みながら、「もし自分に何かあったら…」という話題を避けずに話し合うことが第一歩です。
香川県では、親子の会話で終活や相続の話題を避ける傾向があります。
しかし、"話しておくこと"自体が一番のトラブル防止策。
その際には、簡単な「エンディングノート」や「家族会議メモ」を使いましょう。
手書きでも構いません。「想いを残す」ことが、財産以上の価値を持つのです。
4. ステップ2:財産を"見える化"する(不動産・預金・保険)
家族が困るのは「どこに何があるかわからない」という状況です。
預金口座、保険、証券、不動産などを一覧にまとめておくことで、相続手続きの混乱を防げます。
特に香川県の場合、地元に複数の土地を持つ方が多く、名義確認が後回しになりがちです。
法務局の「登記情報証明書」や固定資産税の明細を確認し、誰の名義になっているかを明らかにしましょう。
司法書士としては、早めに「名義の整理」や「不要地の処分」を検討することを強くおすすめします。
5. ステップ3:想いを形にする「遺言書」と「家族信託」

家族のトラブルを防ぐ最も効果的な方法が、「自分の意思を明確に残す」こと。
香川県でも近年、「公正証書遺言」を作成する方が増えています。
ただし、財産の種類や家族構成によっては、**「家族信託」**の方が適しているケースもあります。
たとえば、認知症になった後でも信託を通じて子どもが財産管理を継続できる仕組みです。
司法書士がサポートすれば、信託契約書や登記も一括で整えることができます。
「遺言書+信託」で、万一のときも家族が安心できる体制を作りましょう。
6. ステップ4:判断能力があるうちに「任意後見契約」を準備
認知症対策として近年注目されているのが「任意後見契約」です。
これは、自分の判断力が十分なうちに「もしもの時に頼れる人」を決めておく制度。
実際、香川県内でも「親が急に認知症になり、財産が動かせなくなった」という相談が後を絶ちません。
家庭裁判所での手続きが必要になる前に、信頼できる人を"法的に"代理人として指定しておくのが安心です。
任意後見は公正証書で作成でき、司法書士が作成サポートを行います。
7. ステップ5:登記・税務・法律をまとめて相談する窓口を持つ

生前対策は、司法書士だけでなく、税理士・行政書士・金融機関との連携が重要です。
登記だけでなく、**「税金」「贈与」「不動産活用」**まで見据えて動くことが理想です。
アイリス国際司法書士・行政書士事務所では、香川県内の相談者に合わせて、
相続登記・信託・遺言・贈与のトータルサポートを行っています。
一度にまとめて相談できるため、「どこに何を頼めばいいかわからない」という不安を解消できます。
8. まとめ:早めの準備が家族を救う
生前対策は、「何かが起こる前」に始めてこそ意味があります。
60代は、健康・判断力・家族関係が整っている貴重な時期。
このタイミングを逃さず、家族と向き合い、司法書士に相談することで、未来の不安を安心に変えられます。

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アイリスあんしん終活相談所
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