第2回 「相続手続きって、結局なにをするの?」〜不安の正体を“見える化”しよう〜

2025年08月19日

「相続手続きは複雑そう」「何をどう始めればいいのか分からない」
そんな声を多く耳にします。実際、相続が発生すると、葬儀や年金の手続きから始まり、不動産の名義変更、預金の解約、遺産分割協議、税務申告など、やるべきことが山積みです。

しかし、「よく分からないから後回し」にしてしまうと、手続きの期限を過ぎたり、相続人同士の関係がこじれたりと、後々大きなトラブルに発展することも…。

この記事では、相続発生後の手続きの全体像を整理し、不安の正体を"見える化"します。相続に関わる全ての人に役立つ基本情報としてご活用ください。

【目次】

  1. 相続手続きは「やることが多すぎる」から不安になる
  2. 相続手続きの全体像をつかもう
  3. 実際にやることリスト(チェックリスト形式)
  4. よくある失敗と注意点
  5. 専門家に相談するタイミングはいつ?
  6. まとめ:可視化するだけで、不安はぐっと軽くなる
  7. 無料相談のご案内(CTA)

1. 相続手続きは「やることが多すぎる」から不安になる

 相続に関する漠然とした不安の多くは、「何から手を付けていいか分からない」ことにあります。
 手続きの種類も提出先も期限もバラバラで、全体像がつかみにくいために、精神的な負担が大きくなります。

 とくに配偶者や子どもなど、身近な人を亡くした直後に、さまざまな手続きを短期間で進めなければならないことが、さらなるストレスの原因になっています。

2. 相続手続きの全体像をつかもう

 相続手続きは大きくわけて、次の3つのフェーズに分けられます。

フェーズ①:死亡後の初期手続き(〜1か月以内)

  • 死亡届の提出、火葬許可の取得
  • 葬儀・埋葬手続き
  • 年金・保険の受給停止と申請
  • 公共料金・銀行・クレジットなどの名義変更や停止

フェーズ②:相続財産の確認と遺産分割(〜3か月以内)

  • 相続人の調査(戸籍取得)
  • 遺言書の有無の確認・検認手続き
  • 財産の把握(不動産・預貯金・証券・負債等)
  • 遺産分割協議(誰が何を相続するか話し合う)

フェーズ③:名義変更や申告手続き(〜10か月以内)

  • 不動産の相続登記
  • 銀行預金の解約と分配
  • 相続税の申告・納税(必要な場合)
  • 各種名義変更(自動車、株式、会員権など)

3. 実際にやることリスト(チェックリスト形式)

4. よくある失敗と注意点

  • 遺言書があるのに勝手に開封してしまった
     →家庭裁判所の「検認」が必要。勝手に開封すると無効になる可能性あり。
  • 相続放棄の期限(3か月)を過ぎてしまった
     →原則として全財産を相続することになり、借金も背負うリスクがある。
  • 遺産分割協議がまとまらず登記ができない
     →不動産の売却や利用ができず、空き家問題へと発展。
  • 相続税の申告漏れ・期限超過
     →延滞税や加算税が発生する可能性がある。

5. 専門家に相談するタイミングはいつ?

 次のような場合は、専門家への相談を早めに検討すべきです。

  • 相続人が複数いて、話し合いが進まない
  • 不動産の名義変更が必要(共有・未登記など)
  • 借金がある可能性がある
  • 相続税の対象になるか分からない
  • 遺言書の内容に疑問がある

 特に、「分からないけど何となく不安」という方こそ、早めの相談が安心への第一歩になります。

6. まとめ:可視化するだけで、不安はぐっと軽くなる

 相続手続きは、確かにやることが多く、専門的な内容も含まれています。
 しかし、「何を」「いつまでに」「どこに」すればよいかが分かれば、着実に前へ進めることができます。

 漠然とした不安は、「見えないこと」から生まれます。
 その正体をひとつひとつ明らかにしていけば、相続は"対応できる問題"に変わります。


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