相続の相談でいちばん多い失敗は、
「税理士に行ったら登記の話ができず、司法書士に行ったら税金が分からない」ことです。
第5回 孤独じゃない:深層心理で私たちはつながっている

現代社会で孤独感を感じている人が増えています。特に、テクノロジーが進化し、インターネットを介したつながりが盛んになっている現代においても、どこかで「本当に誰かと深くつながっているのか?」という疑問を抱えることは少なくありません。孤独感や不安を感じているとき、自分が孤立しているように思えても、実は私たちの深層心理には、目に見えない形で他者とのつながりが存在しています。ユングの「集合的無意識」や「無意識レベルのつながり」といった概念を通じて、私たちはどのようにして深い絆を感じ、安心を得ることができるのでしょうか? 本記事では、ユング心理学を基にして、人間が無意識的に感じる「見えない連帯感」について探っていきます。
目次
- 現代社会における孤独感
- インターネットと孤独感の関係
- 集合的無意識と深層心理のつながり
- 無意識レベルで感じる「見えない連帯感」
- 自分の感情が他者とつながっていることへの気づき
- 孤独感を解消するためのヒント
1. 現代社会における孤独感

現代社会において、孤独感は年々増していると言われています。特に都市化が進み、物理的な距離が近くても、感情的な距離が遠くなることがあります。SNS(ソーシャル・ネットワーキング・サービス)などを利用することで、世界中の人々と瞬時に連絡を取ることができる一方で、個々のつながりが浅く感じられ、孤独感が募ることが少なくありません。
また、現代人は多忙な生活を送りながらも、心の奥底で孤独や不安を感じていることが多いです。人々は自分の悩みや不安を誰にも話せずに閉じ込めがちですが、心の中で感じている孤独感が、自分をさらに孤立させていることに気づかないことが多いのです。
2. インターネットと孤独感の関係
インターネットは、かつてないスピードで情報を交換できる手段を提供しました。しかし、その一方で、物理的な距離は縮まっても、深い感情的つながりを築くのが難しくなることがあります。SNS上でのやりとりは、直接的な人間関係よりも表面的なものであることが多く、時には自己表現の一部として使われることもあります。これにより、実際に人とつながっているという実感を持つことができず、孤独感が強まることがあるのです。
こうした背景を踏ま えると、物理的に孤立していると感じても、それが必ずしも心の孤独と一致するわけではないことが分かります。むしろ、私たちの深層心理には、他者との無意識的なつながりが存在する可能性があります。
3. 集合的無意識と深層心理のつながり

ユングは「集合的無意識」という概念を提唱し、私たちの無意識が個人的なものにとどまらず、人類全体で共有される共通の心理的基盤を持っていると説きました。この集合的無意識の中には、個人が経験したことのない"知らない物語"が含まれており、全人類が共通して感じる普遍的なテーマや象徴が存在します。
例えば、「母」という元型(アーキタイプ)は、すべての人に共通する心のテーマとして、無意識に刻まれているとされています。このように、私たちの心の中には、個人的な経験を超えた普遍的なつながりが存在しており、それを通じて他者との共鳴を感じることができるのです。
4. 無意識レベルで感じる「見えない連帯感」
「見えない連帯感」という言葉は、無意識レベルで他者とのつながりを感じる感覚を表現しています。集合的無意識という概念に基づけば、私たちは見えない形で他者と深くつながっており、その感覚は時折、無意識的に表れることがあります。例えば、共感や直感、あるいは予感として現れることがあるのです。
このつながりを感じることで、孤独感や不安感が和らぎ、安心感や連帯感が生まれるのです。実際に、無意識が共有されていると感じることは、心の中で「自分一人ではない」と認識するきっかけとなり、他者とつながっていることを強く実感できる瞬間となります。
5. 自分の感情が他者とつながっていることへの気づき

自分が感じている感情や考えが、実は他者とつながっていると気づくことは、大きな安心感をもたらします。ユングの心理学を通じて、自分の深層心理にアクセスし、集合的無意識を理解することで、他者と共有される感情や経験に触れることができるようになります。これにより、孤独感や不安感が軽減され、心の中でつながりを感じやすくなるのです。
例えば、自分が悲しみや喜びを感じているとき、それが他者とも共有されているという意識を持つことで、心の中で「自分だけではない」と感じ、孤立感を克服する力が湧いてきます。
6. 孤独感を解消するためのヒント
孤独感を解消するためには、まず自分の内面を深く見つめることが大切です。ユングの教えに従い、自己理解を深めることで、無意識的なつながりを感じることができるようになります。また、実生活での人間関係も大切にし、共感や直感を大事にすることで、より深い感情的なつながりを築くことができます。
最後に、孤独を感じたときには、自分が「見えない連帯感」に支えられていることを思い出し、心の中で他者とのつながりを感じるよう努めてみましょう。その感覚は、あなたの心に安心をもたらし、孤独感を和らげてくれるはずです。
結論
現代社会における孤独感は、表面的なものに過ぎない場合があります。ユングの「集合的無意識」の概念を通じて、私たちは無意識的に他者とつながり、深い安心感を得ることができるのです。自分を深く見つめ、無意識の声に耳を傾けることで、孤独感を克服し、見えない連帯感に包まれることができるでしょう。

最新のブログ記事
家族信託を使えば万事解決?司法書士が解説する「万能神話」の落とし穴【2026年版】
「家族信託を使えば、相続も認知症も全部解決する」
最近、こうした説明を耳にする機会が増えました。
成年後見を使えば自由にできる?司法書士が警鐘する「大きな誤解」と本当の役割【2026年版】
「認知症になったら成年後見を使えば大丈夫」
「後見人がいれば、財産は自由に動かせる」
【第1回】年明けからの再スタート ― “直前期に回す道具”を作る意味
司法書士試験の合否を分けるのは「年明けから4月の過ごし方」と言われます。
この時期は新しい知識を増やすよりも、「直前期に回す道具」=自分専用の復習ツールを整えることが最重要です。
本記事では、合格者が実践した"自作の学習道具づくり"の意義と、年明けからの学習設計を具体的に紹介します。


