パーソナルスペースとは、人と人との間に存在する身体的な距離や空間のことを指します。この概念は、文化や個人の好みによって異なりますが、一般的には以下のように分類されます。
①Intimate Distance(親密距離): この距離は、最も身近な関係にある人との間で保たれる距離であり、通常はおよそ0〜45cmです。親密な関係にある人とは、パートナーや家族、親しい友人などが含まれます。
➁Personal Distance(個人的距離): この距離は、身近な人との間に保たれる距離であり、通常はおよそ45〜120cmです。個人的な距離は、友人や同僚など、比較的親しい関係にある人との間で保たれます。
③Social Distance(社会的距離): この距離は、より形式的な社会的関係にある人との間で保たれる距離であり、通常はおよそ120〜360cmです。社会的な距離は、一般的な知人やビジネス関係など、より公的な関係にある人との間で保たれます。
④Public Distance(公的距離): この距離は、よりフォーマルな状況やパブリックな場での距離を指します。公的距離は通常、360cm以上であり、一般的には講演や公の場などで使用されます。
これらの距離は、文化や個人の好みによって変化する可能性がありますが、一般的には人と人との関係の性質や状況に応じて調整されます。
例えば、ほとんど初対面の方が、いきなり①や➁の距離まで近づいてきた場合、少し感じる不快感を感じることがありますが、昔の同級生などから同じことをされても、特にそうは思わないのではないでしょうか。
また、近しい人を「雑に扱ってしまう」傾向について、一般的に、パーソナルスペースが近い人ほど、その人との関係においてよりリラックスし、より自然な振る舞いをする傾向があります。これは、親密さや信頼の高さによるもので、その人との間に心理的な壁や緊張が少ないためです。しかし、この距離感が近くなるほど、自身は近づいてきた方を「自分と同じように扱ってしまう」ことがあるため、「雑にな使っている」ように感じてしまい、その相手は、少し距離を置くことで、感じている不快感が取り除かれ、「この距離感が一番いい」と思うのではないでしょうか?心理的な壁や緊張が少なくなることは、本人にとっては、居心地がよく感じるかもしれませんが、相手が同じように感じているかどうかはわかりません。
社会学の実験からの統計データを見ましたが、この感じる不快感は、個人差が大きいので、これが結論といった形にまとめることはできませんが、皆さんの中にも「こんなに求めているのに、離れちゃうの?」という経験はあると思います。
3.まとめ