人々はしばしば、感情に基づいて意思決定を行います。ポジショントークが感情を刺激する場合、特にそれが恐怖、希望、怒りなどの強い感情を喚起する場合、人々はその情報に強く引き寄せられます。
例えば、環境問題について恐怖を煽るようなポジショントークが行われた場合、人々はその発言の背後にある具体的なデータや根拠を十分に検証することなく、その主張を信じて行動を変えることがあります。
自分で自分のことをかわいそうな人だと言っている場合、検証のしようはありませんよね。だからこそ、相談者の情報をしっかり聴取して、公平に判断をするようにしています。
6. まとめ
ポジショントークに惑わされる理由は多岐にわたり、認知バイアス、専門家への過信、情報の非対称性、社会的証明、感情的影響、時間とリソースの制約などが絡み合っています。これらの要因を理解し、自分の判断がどのような影響を受けているのかを自覚することは、情報社会において健全な意思決定を行うために不可欠です。情報を批判的に精査し、複数の視点から検討する姿勢が重要であり、それによってポジショントークに惑わされるリスクを減らすことができます。
つまり、最終的な判断は、自分で行うように常に心掛け、客観的なエビデンスで証明できない場合には、相手の話をじっくり聞いていけば、なんとなくわかってくると思います。
以前、東大生が「世の中で、自分を変えれる唯一の方法が勉強なんだから、なぜみんなは勉強しないの。」という動画をわざわざ出して大炎上していました。東大に合格した本人にとってはそうなのでしょうか、人生を変える方法なんていくらでもありますよ。それを「勉強だけ」としてしまったために、ポジショントークとみなされてしまったのでしょう。
また、司法書士試験受験生の中には、合格体験記を読んで、合格のコツがつかめるかもと思われている方もいると思うのですが、これも一種のポジショントークです。「基礎問題だけで合格」するわけがありませんからね。