(司法書士試験)人と違う人生を歩むという覚悟

2024年11月17日

司法書士試験に合格し独立開業を目指すには、群れから離れ、自らの力で行動する覚悟が必要です。サラリーマンとは異なり、収入の安定は保証されませんが、自由な経営と工夫で成功をつかむことが可能です。経営者としての視点を持ち、他者に頼らず自己責任で行動することが求められます。独立のリスクは大きいものの、挑戦することで新たな景色を見られるのが魅力です。それでは、少しお話をしたいと思います。

目次

1. 司法書士試験に合格するということ

2. 群れから抜け出した経験

3. 事務所経営とサラリーマンの違い

4. 独立開業の覚悟

5. 人間の本質と群れの行動

6. 群れに属することの弊害


1. 司法書士試験に合格するということ

 司法書士試験に合格するための道のりは、組織に属して勉強する人もいれば、私のように「群れ」から完全に離れて独自の道を進む人もいます。私は周囲に頼ることなく、試験勉強に没頭しました。その結果、他人との競争や責任転嫁をする余地がなくなり、自然と「敵は自分」という意識が芽生えました。この姿勢が、独立開業を目指す際に非常に役立ちました。自己責任を強く意識し、他人に頼らない生き方が、事務所経営を行う上での土台となったのです。

2. 群れから抜け出した経験

 私と同じように、群れから抜け出して行動する人々も少なくありません。群れに属することによる安心感は確かに理解できますが、独立して成功した人々の近況が気になるのも自然なことです。彼らは、独立した人が自分たちの予想通りの結果を出していないと、「やはり組織に属していてよかった」と感じることがあります。これは、ドイツ語で「シャーデンフロイデ」と呼ばれる感情で、自分の属する組織での優越感を保つために他者の失敗を喜ぶ心理です。

 さらに、せっかく群れから抜け出したのに、再び自分で群れを作ろうとする人もいます。私にとっては、このような行動は理解しがたいです。独立して事業を営むには、群れに頼らず、自由に行動することが重要です。

3. 事務所経営とサラリーマンの違い

 事務所経営を始めると、サラリーマンのように安定した収入が保証されているわけではありません。収益を生み出すためには、全て自分の力で考え、行動しなければなりません。私は20年以上サラリーマンとして働いてきましたので、その生き方を否定するつもりはありません。しかし、事務所を経営するにあたっては、全く異なる考え方が求められます。収益を生み出すためには、自分の工夫や戦略が必要であり、その結果を1年ほどで得ることができたのは幸運だったと感じています。

 また、経営者には「給料」という概念が存在しません。ある先生に「給料を稼げるようになったのか?」と聞かれた時、その質問自体が私には違和感がありました。この発想は、経営者としての自覚がまだ芽生えていない証拠かもしれません。経営者には安定した収入があるわけではなく、常に事業を成功させるために工夫を凝らし続ける必要があります。

4. 独立開業の覚悟

 司法書士試験に合格し、独立開業を目指している方には、経営者としての覚悟が必要です。サラリーマン生活とは全く異なる人生を歩み始めることになりますが、その先にはサラリーマンでは決して見ることのできない景色があります。また、工夫次第では売上を大きく伸ばすことも可能です。少なくとも私は、司法書士としての仕事を楽しんでいます。

 独立するということは、安定した収入や組織のサポートを失うリスクを背負うことですが、その分自由に自分の考えを実行できるという魅力もあります。この自由こそが、経営者としてのやりがいや成功に繋がると感じています。

5. 人間の本質と群れの行動

 岡田斗司夫氏がゼミで述べた「人間の本質」に関する話が非常に興味深いです。SNSで自己をアピールする行動は、現代社会においては「承認欲求」として捉えられることが多いですが、実際には人間の本能的な行動の一環だというのです。昔の時代、人々は集団生活を送り、その中で自分が有能であることを示さなければ生き残れませんでした。そのため、現在でも自分の優位性を示すために必死になる人がいます。しかし、独立して群れを離れた人々にとって、そうした行動は滑稽に見えることもあります。

 また、他人を見下して優位に立とうとする行動は、必要な情報や業務に関わる裏事情を得る機会を逃してしまうリスクもあります。私は、人のこのような習性を逆に利用し、どの話を聞くべきかを慎重に選んでいます。時間の無駄と感じる話や、薄っぺらい人生経験に基づく話には耳を傾けません。同じ話を何度も聞くのは無駄ですし、聞いても意味がないと感じるからです。

6. 群れに属することの弊害

 最後に、群れに属することを好む人々は、まだ集団生活の時代から抜け出せていないのかもしれません。群れの中で他者を蹴落とし、声の大きさで優位性を図ることができるのは、あくまでその集団内での話に過ぎません。独立した個人にとって、こうした行動は意味を持たず、逆に独立した者同士の競争では、自由な発想や行動力こそが重要となります。

 このように、司法書士試験に合格して独立開業を目指す道は、群れから抜け出し、自分自身の力で生きる覚悟を持つことが必要です。そして、その道を進むことによって、サラリーマンでは決して味わえない新たな景色を見ることができるのです。

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