【第6回】空き家や山林を相続したら?放置のリスクと相続登記義務化への対応
2024年から相続登記が義務化され、空き家や山林の相続放置が大きなリスクに。名義変更を怠ると10万円以下の過料も。香川県で不動産を相続された方に向け、司法書士が手続きの注意点と対応法を解説します。
2024年から相続登記が義務化され、空き家や山林の相続放置が大きなリスクに。名義変更を怠ると10万円以下の過料も。香川県で不動産を相続された方に向け、司法書士が手続きの注意点と対応法を解説します。
📑目次
1. 空き家や山林の相続が増えている背景
近年、相続によって空き家や使わない山林を引き継ぐ方が急増しています。
とくに香川県のように、都市部と郊外に不動産が分散している地域では、
実家を離れて暮らしている子世代が、使う予定のない不動産を相続するケースが多いのです。
相続人が複数いると、誰も管理責任を取らないまま放置され、
「草木が伸びて近隣とトラブルに」「老朽化で倒壊寸前」など、法的・物理的なリスクが発生します。
2. 相続登記の義務化とは?2024年の法改正概要
2024年4月1日から、相続登記が義務化されました。
これまでは「任意」とされていた相続による不動産の名義変更が、今後は法律で義務づけられ、違反すると罰則があります。
🔸義務化のポイント
つまり、「親が亡くなってから手続きしていないまま」数年経過している方は、すでに期限が迫っている可能性があります。
3. 登記を放置するリスクと過料制度
義務化で最も注目されているのが、「登記を怠った場合の過料」です。
また、登記されていない不動産は、
4. 実際に相続された方の悩み(香川県の事例)
香川県では、以下のような相談が多く寄せられています。
例①:高松市内にある実家が空き家に
→「いつか戻るかも」と登記を放置していたが、外壁が崩れ始めて近隣から苦情が…
例②:まんのう町の山林を兄弟で相続
→名義変更せず10年以上が経過。売却の相談をしようとしたら、相続人が増えて誰が権利を持っているのかわからない状態に…
こうした状況を避けるためにも、相続登記は「早めに」「確実に」行う必要があるのです。
5. 空き家・山林相続時にすべきこと
✅① 不動産の場所・内容を把握
登記簿や固定資産税通知書を確認し、対象不動産を洗い出しましょう。
✅② 相続人を確定する
兄弟・甥姪などが相続人になると、人数が多くなる傾向があり、早期対応が肝心です。
✅③ 必要書類を集める
被相続人の出生から死亡までの戸籍や住民票など、
司法書士に依頼すれば取得代行も可能です。
✅④ 名義変更(相続登記)の申請
不動産の所在地を管轄する法務局へ登記申請を行います。
申請ミスや書類不備があると、受理されず返戻になるため、専門家への依頼がおすすめです。
6. 専門家に依頼するメリット
相続登記は、自分でもできる手続きですが、
次のような理由から司法書士に依頼される方が増えています。
当事務所では、相続登記に加え、
空き家の活用・処分・管理に関するアドバイスも可能です。
空き家バンクや不動産業者との連携もご相談いただけます。
7. 無料相談・個別支援のご案内
当事務所では、空き家・山林の相続登記に関する無料相談を実施中です。
相続税や贈与、信託との連携を希望される方は、税理士との合同相談会もご利用ください。
📌【1】司法書士による無料個別相談(予約制)
📌【2】税理士と一緒に相談できる無料相談会(毎月第3水曜開催)
8. まとめ:早めの登記で"負動産"を"資産"に変える
空き家や山林の相続は、「放置すればするほど手間も費用も増える」という特徴があります。
2024年の義務化をきっかけに、今こそ"受け継いだ不動産をどうするか"を考える時です。
名義変更だけでなく、活用・売却・相続税対策まで、
信頼できる専門家と一緒に整理しておくことで、次の世代への安心につながります。
📞 無料相談は随時受付中(087-873-2653)/WEBフォームでも予約可能
📅 相続税・空き家・登記の不安は、第3水曜の無料相談会へ(087-813-8686)
2024年から相続登記が義務化され、空き家や山林の相続放置が大きなリスクに。名義変更を怠ると10万円以下の過料も。香川県で不動産を相続された方に向け、司法書士が手続きの注意点と対応法を解説します。
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