【香川県・高松市・丸亀市】遺言書作成後に必要なこと|定期的な見直しと家族への伝え方

2025年07月17日

せっかく作成した遺言書も、作ったままでは意味がなくなることも。香川県・高松市・丸亀市で失敗しない相続対策のために、遺言書作成後に必要な「見直し」と「伝え方」のポイントを司法書士が解説します。

📌目次

  1. 遺言書を作って終わりにしないために
  2. 見直しが必要になるタイミング
  3. 変更や撤回はどうする?
  4. 保管場所と保管方法のポイント
  5. 家族への伝え方とトラブル防止
  6. 司法書士ができるサポートとは
  7. まとめ|遺言書も定期メンテナンスが大切

1. 遺言書を作って終わりにしないために

 遺言書を作ったことで「相続対策はもう大丈夫」と思っていませんか?
 確かに遺言書は家族を守る大切な準備ですが、一度作っただけで安心して放置すると、いざというときに内容が実情と合わなくなることがあります。

 香川県、高松市、丸亀市でも「古い遺言書が原因で新たなトラブルが起こった」という相談が少なくありません。

2. 見直しが必要になるタイミング

 遺言書は人生の状況に合わせて更新するのが理想です。
 次のような場合は必ず見直しを検討しましょう。

家族構成に変化があったとき
子どもが結婚した、孫が生まれた、相続人が亡くなった、など。

大きな財産の変動があったとき
不動産を売却した、買い足した、会社を売却したなど。

相続人との関係性が変わったとき
疎遠になった、逆に関係が改善した場合も含めて見直しが必要です。

法律が変わったとき
相続や遺言に関する法律が変わることがあります。専門家に確認しましょう。

3. 変更や撤回はどうする?

 遺言書は何度でも書き直しができます。

自筆証書遺言の場合
古い遺言書を破棄して、新しいものを作ればOKです。ただし、古い遺言書が複数残ると相続人が混乱しますので、必ず破棄してください。

公正証書遺言の場合
公証役場で新しい公正証書遺言を作成すれば、自動的に新しい内容が優先されます。ただし、どの遺言書が最新かわかりやすいように、司法書士に相談して管理方法を決めると安心です。

4. 保管場所と保管方法のポイント

 せっかく作った遺言書も、相続人が見つけられなければ意味がありません。

自筆証書遺言の場合
自宅保管は紛失や改ざんのリスクがあります。最近は法務局の自筆証書遺言書保管制度を活用するのがおすすめです。

公正証書遺言の場合
原本は公証役場に保管されますが、正本や謄本は自宅で管理することになります。分かりやすい場所に保管し、家族にも存在を伝えておきましょう。

5. 家族への伝え方とトラブル防止

 遺言書の存在を家族に伝えないままだと、遺族が探し当てられず、せっかくの遺言が無視されてしまう可能性もあります。

 香川県でも、特に地方では「親が遺言を残しているのを知らずに相続を進めてしまった」という事例が実際にあります。

誰にどの程度伝えるかを考える
すべての相続人に詳細を伝える必要はありませんが、信頼できる家族に「どこに保管しているか」「誰に相談すればいいか」だけは伝えておくのがおすすめです。

付言事項を活用する
遺言書には「付言事項」として家族への想いを残すことができます。これにより、残された家族が争わずに済むこともあります。

6. 司法書士ができるサポートとは

 司法書士は遺言書の作成だけでなく、見直しや保管、家族への伝え方についてもサポートできます。

見直し時期のアドバイス
相続状況や財産状況を確認し、必要に応じて内容の更新を提案します。

保管方法の提案
法務局の保管制度、公証役場の活用など、ケースに応じたベストな保管方法を一緒に決めます。

家族への伝達サポート
家族会議の進め方、付言事項の文案作成もサポートできます。

7. まとめ|遺言書も定期メンテナンスが大切

 遺言書は「作ったら終わり」ではなく「変化に合わせて更新する」ことが大切です。

 香川県、高松市、丸亀市で相続対策として遺言書を準備した方は、ぜひ定期的な見直しを司法書士と一緒に進めてください。

 家族を守る遺言書を、いつまでも有効に活かすためのお手伝いを、私たち司法書士は全力でサポートいたします。

遺言書のイロハ

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