オリックスがDHC買収 3000億円、事業承継で最大規模(日本経済新聞)
「オリックスは化粧品通販や健康食品大手のディーエイチシー(DHC、東京・港)を買収する。買収額は約3000億円とみられる。DHC創業者の事業承継に伴うもので、事業承継目的では過去最大規模となる。オリックス側はDHCの商品ブランド力などを高く評価したようだ。買収後は事業の見直しなどを進め、企業価値の向上を目指す。」(記事引用)
DHCテレビの報道バラエティ「真相深入り!虎ノ門ニュース!」が18日に7年8カ月続いた配信放送を終了を発表した直後のニュースです。
スポンサーだったDHCのM&Aによるオリックスへの売却でそうなったのでしょう。
事業承継に伴うとのことですので、創業者経営陣の決断だと思います。
また、直近の売り上げと営業益について
(日琉ウェブ記事引用)
「ディーエイチシー(DHC)が本紙に明らかにした22年7月期決算によると、総売上高は前期比0.5%増の905億3100万円で、前の期のマイナスから増収に転じた。利益はいずれの段階も5割を超える大幅増益だった。
化粧品部門の売上高は同1.7%減の322億4200万円。前の期に続き減収だったものの、マイナス幅は縮まった。
健康食品部門は同2.5%増の514億8200万円で2期連続の増収となった。ファッションや雑貨の「その他」は同4.2%減の68億700万円と落ち込んだ。
営業利益は同52.5%増の166億7600万円、経常利益は同53.8%増の176億2400万円、当期純利益は同76.7%増の96億1500万円だった。」
売上、利益ともに好調な状態にしてのM&Aであることがわかります。純利益が約100億円なので、買収額3000億円は、非常に良い条件で売れたということになりますね。(通常は利益(売り上げの場合もあり)の5倍程度から10倍ぐらいが相場です。)
ここで、債務超過の企業の売却について少し述べます。
①収益力がまだまだある場合、「企業再建支援」をして、債務の削減を目指します。
➁収益力がない場合、グループ企業内の「再編」や「廃業」を考えることになります。
③収益力がなくても資産超過になっている場合、「経営改善」「資産承継支援」によることとなります。
経営状態が良好な状況でなくては、事業承継・ハッピーリタイアは困難ということになります。