事業承継⑦私の体験談

2022年09月27日

事業承継には「親族内承継」「社員承継」「第三者承継」があるとすでにお話ししましたが、今回は、私の実際の体験談を書きたいと思います。私の友人の会社の話です。今回のケースは、「親族内承継」です。それでは、お話ししましょう。

私が大学を卒業したとき、彼は父親が個人経営する事業に入りました。もう今から30年近く前のことだと思います。一通り父親の事業を覚えたときに彼は現状を考えて「法人化」を検討し始めました。それは、従業員の保険の問題と言ってたような気がするのですが、それ以外にもいろいろあったのかもしれません。父親が社長で彼が専務といった具合で有限会社を設立していました。その後も父親がやってきた仕事の幅を膨らませるために、高松市の大手同業者に営業をかけて、仕事の獲得を必死になってやっていたことを思い出します。なぜ、裏側を知っているのかというと、以前勤めていた会社の営業で、高松市の大手の企業に営業をかけている時に、たまたま会って話をしていたから知ってました。

私が、司法書士になり挨拶に行く前に登記簿謄本をとると、株式会社になっていました。彼が社長で、父親を会長としていたそうです。

上記のように、承継者が将来設計をして、積極的に事業承継を進めた結果、現状うまく回っています。しかし、約30年という時間がかかりました。その間の彼のプレッシャーは、とてつもなかったと思います。彼が積極的に動かざるを得なかったことを考えると、やはり父親との確執を一つ一つ丁寧に解決していったんだろうなと考えてしまうわけです。でなければ、今の状態にはなっていないわけで。相当根気のいる内容だったと思うわけです。

私の親もそうなのですが、親は子供をいつまでも子供と思っているわけです。しかし、子供も成長します。もし、資質・覚悟共にあるなら「事業承継」を検討してみてはいかがでしょうか。片方だけが歩み寄る事業承継は、相互理解できるまでに時間がかかります。そのうえ、時間がかかったせいで、その事業が時代に取り残されてしまう可能性だってあるわけです。社会的ニーズのある事業を今後、承継者の代でもっと成長させるために、ぜひ、ご検討ください。

アイリス国際司法書士事務所では、中小零細企業様の事業承継を円滑に進めるために、高松商工会議所へのご登録をいたします。補助金の対象に該当する場合には、費用が圧縮される場合がありますので、ぜひ無料相談にご参加ください。あらかじめ、お電話いただいてご予約いただければご対応いたしますので、宜しくお願いいたします。

<