事業承継⑩スモールM&Aを成功させるためには
①中規模以上の会社(売価5億円以上)
- 新規事業検討の会社
- 違う事業、違う地域でシナジーを狙う
これができるのは、資金力豊富な会社に限定されます。スモールM&Aでは、この条件はなかなか難しいものと思います。
➁小規模案件
スタッフが少数で、中心人物である社長がいなくなるので、社長の代わりになる人物を派遣する必要がある。この場合、距離が遠いと簡単に1,000万円ぐらい経費がかかります。そうすると、売り手は1000万円の価値で評価してほしいといい、買い手は価値なしと判断します。これでは、価格で折り合うはずがありません。
また、新規事業として買い取る場合には、小規模案件ですと、これらの事業のノウハウは人についています。この肝心のコアメンバーが抜ける可能性もあります。結局、ノウハウがない会社になってしまいますし、自身の会社にもノウハウもない。これでは買い手が買った後に困ります。
スモールM&Aのこれらの問題を解決するためには、3つのポイントがあります。
1.売り手と買い手の物理的距離が近い
買い手に余計なコストを発生させないため、価格査定の際、希望に近い価額で売れる可能性がある。
2.買い手の事業と近い業種
たとえ、コアメンバーが抜けても、自社のノウハウで買い取った事業を運営できる。
3.関係も近い
。企業内の状況、従業員や取引先などへの理解がある場合もあるため、交渉の話がスムーズにいく可能性がある。
という、3つの「近い」を基準に買い手を探していく必要があります。
売った会社は当然お金が入ってきますが、買った会社がM&A後、うまく事業を進めていけるような状況にならなければ、おそらくM&Aは、廃れていくと思います。だって、もうかるのは仲介業者だけなんてことになったら、だれもM&Aを利用しなくなるでしょう。日本の97%が中小規模企業であることを考えると、この仕組みを活用していただくことと、社長様自身、こういった条件での案件の模索をすることが、再現性ある事業承継ができるのではないでしょうか。もちろん専門家の存在は必要ですが、そのためにも、当事務所では、無料の相談会を実施しております。ぜひお問い合わせください。