事業承継➄事業承継の種類について
2022年09月23日
タイプは3つあります。「親族内承継」「従業員承継」「第三者事業承継」になります。それでは、それぞれのメリット・デメリットを解説していきます。
「親族内承継」
(メリット)
- 従業員や取引先に受け入れられやすい。
- 長期的な後継者教育が可能。
- 所有(株主)と経営(経営者)が一体となるため安定する。
(デメリット)
- 後継者の能力不足に弱い。(一代でも能力不足があれば、会社が傾く可能性がある)
- 後継者以外の親族とのトラブル発生の可能性がある。(特に相続時)
「従業員承継」
(メリット)
- 優秀な人材を後継者にできる。
- 社内の実情に精通している。
(デメリット)
- オーナー家とのトラブル。
オーナー家(株主)と新経営陣との意向がかみ合わないときトラブルになりやすい。
- 社内の権力闘争。
新社長と敵対するグループが、主要な社員を引き連れて会社を辞めてしまうリスクです。
「第三者事業承継(M&A)」候補者が見つけられないのであれば、会社ごと別の会社に買い取ってもらう方法。
(メリット)
- 広く外部から候補者を募れる。
- 買い手は、資金力がある。
- 現オーナー家は、株式を売却するので、その売却利益が出る。
(デメリット)
- 条件に合う買い先を見つけるのが困難。
※従業員の継続雇用や取引先の存続の面で意向にそぐわないケースが出てくる。
- 買い手側のデメリットになるのですが、簿外のマイナス要因がある場合があるというもの。つまり、このデメリットを回避するために、買い手側から弁護士、司法書士、税理士等の専門家が派遣され企業価値を様々な面からチェックすること(DD デュ―ジェンス)が重要になってくるのです。
- 親会社主導の経営をするため、現在の社員が冷遇されることが起こりうる。また、親会社主導になるため、今まで会社の強みだったものが、新経営戦略の見直し等で亡くなる場合も出てきます。
できるだけ、具体例を挙げて解説しました。なんとなくでいいですのでイメージできれば事業承継について、理解が進んでいると思います。
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