司法書士を目指されている方へ(いよいよ直前期突入)

2024年03月31日

いよいよ直前期に突入します。学習の進捗はいかがでしょうか?この時期になりますと、「焦り」が少なからず現れてきます。「焦り」は視野を狭くしてしまい、正しい判断ができない状態になることもしばしばあります。そこで、スケジュール管理方法や、直前期に適した「予備校の講義」などご紹介したいと思います。

目次

1.直前期にすべきこと

2.直前期のスケジュール管理

3.自身の達成度を客観的に観る

4.まとめ


1.直前期にすべきこと

 直前期にすべきことは、実ははっきり明確には決まっていません。皆様々な状況にあるためです。ですので、皆さんの中で少し時間を取って「自分に今何が必要なのか」を考えてみてください。真っ先に出てくることをまずはすべきだと考えます。

 令和3年度に合格をしました。定期的に模試を受けに予備校に行っていたのですが、そんな時に当時大学生だった方と知り合いました。当時の私の成績は、予備校の択一模試ではほとんど失点がない状態までブラッシュアップした状態で臨んでいましたので、周りからは「どうやったらそんなに得点できるのか?」とよく質問を受けました。決めたことをきっちりやっていくという答え方をしていましたが、もちろんその前提には「全範囲を想定して」という言葉が隠れているわけなのですが、そこはあえて言わないようにしていました。

 本試験が終わり、予備校に行くと、どうしてもその大学生の方が私と話をしたいと言っているみたいなので、少し話をしてみました。そこから彼にアドバイスをするようになり、直前期に入ったとき、私のスケジュール的には「まとめたものを繰り返し見直しを行い、論点をつぶしていく」方法を話をしたのですが、彼が「自分は、テキストをもう一度見直しをしていきたい」と珍しく自分の意見を言いいました。私は彼の意見を尊重して、定期的な模試で結果を見ながら進めていくようにアドバイスいたしました。その結果、劇的に成績は伸びていきました。そして彼は、令和4年度本試験で合格しました。

 つまり、学習の練度が高まっていくと、自分に何が足りないのか常に意識するようになりますので、直前期に何をするのかという答えは自分の中にあると思います。

 周りの雑音に惑わされないように、学習を進めていってください。

2.直前期のスケジュール管理

 朝起きてやみくもに学習をしても、学習効率は上がりません。そのためには、月・週・日単位のスケジュールを決めておくことをお勧めします。月は、今月どのくらいの状態に自分をもっていくのかということを決めます。例えば「模試択一で、午前・午後で9割以上(誤りを7問に押さえる)」といった目標を立てることです。そうしますと、それに向けて具体的な週単位の学習内容が決まってくると思います。ここで大事なことは、無理な目標を設定しないことです。そして、習慣の学習量を一日分の学習量に落とし込み、1日単位の学習のスケジュールが出来上がるわけです。

 これを4月、5月、6月と3か月にわたり実行するわけですが、ゴールは「合格」であることを忘れないでください。そして、ゴールの定め方として、合格ぎりぎりの設定はやめてください。本試験には、今までの経験上、様々な魔物がいます。昨年度を振り返ると、記述で得点しようと考えていた方たちの中には、想定外の魔物に出くわしたのではないでしょうか。

 「プラス2割の余裕」を持つことをお勧めしています。

3.自身の達成度を客観的に観る

 この時期になると、「焦り」も生じますので、なかなか正しい判断をするための材料にも気を付けないとだめになります。予備校を受講されている方、独学学習をされている方双方に言えることなのですが、何らかの客観的な指標を見つけてください。

 私が指標にしていたのは、「模試」です。しかし、LECの模試では、失点がほとんどなく、正解していても論点がおぼろげなものは数問に収まっていたため、他者の模試を受けていました。「伊藤塾」の模試だと10問ほどよくわからない論点のものがありました。分析すると、LECの表現と伊藤塾の表現が微妙に異なるため、被掛けられたというものも少なくありませんでした。また、模試単位で難易度が異なりますので、「順位」にも気を配っていました。記憶ではトップになることもありましたが、50位以内には常にいたと思います。

 しかし、自分でわからない論点を見つけるというのは、思った以上に時間を浪費します。そこで、「LEC司法書士試験 民法・不登法27点アップ特訓講座」など利用するのも手だと思います。前半はYoutubeで公開されています。時間がある時に確認してみてください。

4.まとめ

 このように直前期には、注意すべき点がたくさんあります。

 あと、学習方法がすでに定着されている方は問題ないのですが、まだ不安がある方で、1ケ月で結論を出して、新しい方法を試す方がいらっしゃいますが、これは非常に大きな問題です。初めての学習方法をやり始めて、本当に定着するまでに3か月から6か月かかります。例えば、テキストの読み込み・過去問・模試のストック問題の比率を変えるのは、影響は少ないと思いますが、今までやったことのない学習方法をメインに据えるのは危険です。

 予備校を受講されている方は、講師との相談などできるようでしたら、現状を話をしてアドバイスを受けてください、また、独学で学習されている方は、とりあえず今の学習方法で模試の順位等がどのように変化しているのか、客観的に判断するようにしてください。

最新のブログ記事

「まだ元気だから、認知症になってから考えればいい」
これは、生前対策を先送りにする際に、最も多く聞かれる言葉です。
しかし結論から言えば、認知症になってからでは、生前対策の選択肢はほとんど残っていません。判断能力が低下すると、遺言書の作成や不動産の処分、贈与といった行為は原則としてできなくなるからです。
この記事では、認知症後に"できなくなること"と、"今だからこそできる対策"を、司法書士の実務視点で解説します。

「うちは家族仲が良いから、相続でもめるはずがない」
これは、生前対策のご相談で最も多く聞く言葉です。
しかし結論から言うと、家族が仲良しなほど、相続でもめるリスクは高くなる傾向があります。相続トラブルの原因は法律知識の不足ではなく、期待のズレや感情の行き違いにあるからです。(仲がいいからもめるのではなく、相続発生後、揉めないケースもありますが、一番大きいのが感情のもつれだと感じます。)
この記事では、なぜ"仲の良い家族"ほど相続トラブルが起きやすいのか、そしてそれを防ぐために生前に何をすべきかを、司法書士の実務経験をもとに解説します。

「とりあえず遺言書だけ書いておけば安心」
これは、生前対策について非常に多い誤解です。
結論から言えば、遺言書は相続対策の重要な手段ですが、万能ではありません。遺言書で対応できるのは、主に「亡くなった後の分け方」です。一方で、認知症になった後の財産管理や、生前の家族間トラブル、感情的な対立までは解決できません。
この記事では、遺言書の限界と、実務で本当に必要とされる生前対策の考え方を解説します。

<