1.全肢検討のメリット・デメリット
(メリット)
①誤っているもの・正しいものの取り違えに気づきやすい
➁全体の問題を検討するので、間違いにくい
(デメリット)
①読むのに時間がかかる
2.軸足検討のメリット・デメリット
(メリット)
①読むのに時間を要さない
(デメリット)
①誤っている者もの・正しい者の取り違えに気づかない
➁一部の肢で検討するので、読んでいない肢が存在するので気持ち悪い
3.私の場合
私が受験生時代、予備校1年目は、軸足検討をしていました。読むのは、まだまだ遅かったです。2年目は、午前のみ全肢検討をして、午後は軸足検討をしていました。合格をした3年目は、午前午後共に全肢検討を主体として、午後の進み具合によって、軸足検討に切り替えていました。なぜこんなことができるのかというと、やはり学習の定着の度合いと、時間を決めて取り組んでいたルーティン学習で培った正確に読む速さです。しかしこれだけでは足りません。問題文から「キーワード」を素早く見抜く力が必要です。
えっ?キーワードを素早く見抜くなんて無理だよ、とお思いのあなた、学習方法に「穴埋め問題」を取り込んでいない証拠です。穴埋め問題には、この「キーワード」を主体に作り込んでいます。ですので、文章を単に読むだけでなく、キーワードを探しながら見ていきます。そうすることにより、キーワードが付随する知識を想起させてくれるようになります。ですので、全肢検討も可能になってくるのです。
合格した令和3年度の予備校の模試はすべて「全肢検討」で解き、時間を測っていました。できないことはないですよ。ただ、あまりにも全肢検討だけやっていると、軸足検討の感覚が鈍るので、試験までの最後の2週間のトレーニングは、あえて軸足検討をするようにしていました。この時の軸足検討のトレーニングの内容は、斜め読みでキーワードを探し、すぐに頭の中に出てきた肢から攻めていく方法です。全肢検討よりも時間を短くできるまで行いました。
この辺りの話は初学者には厳しいです。複数年受験者には、是非取り組んでいただきたいメニューです。簡単には、身につかない分、いったん武器になればその破壊力は絶大です。