相続登記義務化って?(ご相談)

2022年11月10日

お電話によるお問い合わせで、「相続登記が義務化になるって聞いたけど、いつから?」との問い合わせがありました。2024年4月1日であることを告げると、明治生まれの祖父が昭和50年ごろに亡くなり、そのまま不動産が放置されており、固定資産税はお客様が支払っている状態であるとのこと。

固定資産税証明情報を確認すると、県外の不動産でしたので、相続人の調査が必要になるので受任に際し、本人確認を実施いたしました。県外の行政機関と連絡を取り、戸籍等の収集を実施いたしました。そこで、判明した相続人となりうる方たちの情報をお客様に確認していただいたところ、全く連絡先が分からないとのこと。お客様から遺産分割協議のご協力のお手紙を出すことを提案し、相続人全員に手紙を発送していただきました。

約2週間以内に全員から返答がありましたので、遺産分割協議をしていただきました。その内容をもとに当該事務所で作成した遺産分割協議書に実印で押印していただき、印鑑証明書を送付していただきました。

これらの書類をもとに登記申請書を作成し、県外の法務局に申請いたしました。

受け付けてから登記が完了するまでに、約3か月の期間を要しました。

また、本件相続財産には、農地及び山林が含まれていましたので、相続登記完了後遅滞なく、「農地法3条届出」と「森林法による届出」を行政書士として実施いたしました。(農地法は10か月、森林法は90日以内に届出をしない場合には、10万円以内の過料が発生します。)

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