相続法律・税務無料相談会のご案内
令和7年5月14日(水)に「北野純一税理士事務所」内で開催されます「相続法律・税務無料相談会」が実施されます。相続前のご相談、相続発生後のご相談、どちらにも対応しております。
老子の教え、仏教における曼陀羅、ユングの曼陀羅体験、そして量子のもつれと太極図の共通点を絡めると、いずれも「万物の根源的なつながり」を示唆しているという点で一貫性があります。それぞれの思想や科学的発見は異なる背景を持ちながらも、人間存在の深層と宇宙全体との関係性を探る試みとして共通しているのです。
目次
1.老子の教えと万物のつながり
2.仏教における曼陀羅の意味
3.ユングと曼陀羅体験
4.量子のもつれと太極図
5.まとめ
1.老子の教えと万物のつながり
老子は『道徳経』で「道(タオ)」という概念を中心に説きました。タオは宇宙の根本原理であり、全ての物事を生み出し、つなげている力とされています。老子は「無為自然」を重視し、物事の自然な流れに従うことが最も調和した生き方だとしました。この教えは、全てが一つの大きな流れの中でつながっているという視点を提供してくれます。
タオは陰陽の調和の中に現れ、太極図(陰と陽のバランスを示す図)がその象徴です。陰陽は一見対立する二つの力ですが、それらは相互依存しており、一方が他方を補完し、全体としての調和を保っています。つまり、老子は宇宙のあらゆる存在が一つの根源に繋がっており、その調和の中で生きることこそが人間の理想の姿だと説いているのです。
2.仏教における曼陀羅の意味
仏教において曼陀羅は、宇宙と人間の精神的なつながりを象徴する重要な図像です。曼陀羅とは、仏や菩薩が宿る神聖な宇宙を象徴したものであり、中心には大日如来が据えられ、その周囲を諸仏や菩薩が取り囲んでいます。この図像は、精神的な修行の一環として、自らの内面を宇宙とつなげる道を探求するための手段とされてきました。
仏教では、人間はこの世に生まれ、業や煩悩を抱えながら生きる存在ですが、悟りを開くことで輪廻の苦しみから解放され、仏の領域へと到達することが目指されます。この過程において、曼陀羅は、内なる仏性と外界の宇宙とのつながりを象徴し、自己の精神が仏の世界と一体となることを表しています。曼陀羅を通じて、自らの魂が宇宙と調和し、最終的に悟りに達するというのが仏教的な教えです。
※山田玲司氏の話で、チベットに行ったとき、チベットの高僧に「どうやったら神は我々を許してくれるんだ。」と尋ねたところ「あなたの人生の曼陀羅を神にささげれば許される。」と言われたそうです。つまり、曼荼羅とは、この世に生きている人間すべてが描くことができる、自分の人間模様(人生)だということになります。
3.ユングと曼陀羅体験
心理学者カール・ユングは、曼陀羅を人間の内面的な無意識の象徴として捉えました。彼は患者が夢の中で曼陀羅を描く現象に着目し、これを心の統合を目指す無意識の表現と考えました。ユングは、曼陀羅が自己の統合と調和を象徴するものであり、個々の無意識が集合的無意識とつながりを持つ手段であるとしました。
補足すると、ユングが無意識の中に見る睡眠中の夢でよく見る図柄があり、それを掻く政治に描いて、少しずつ再現していき完成した時、その図柄がチベットの曼陀羅と酷似していたという事柄です。勿論、ユングはチベットに行ったこともないし、曼陀羅の事実も知らなかったという点で、無意識の中では、皆繋がってるのではと考えられるようになったという。
ユングの「個性化」というプロセスは、自己の内的な対立を統合し、心の全体性を取り戻すことを目指しています。彼の曼陀羅体験では、個々の心理的なプロセスが宇宙的な秩序とつながっており、内なる自己と外なる宇宙との一体感を見出すことができるとされます。これにより、曼陀羅は単なる宗教的なシンボルを超え、人間の無意識と宇宙の普遍的な秩序をつなぐ媒介となるのです。
4.量子のもつれと太極図
現代科学においても、量子力学の「量子のもつれ」という現象は、万物のつながりを示す科学的な証拠と考えられています。量子のもつれとは、二つ以上の量子状態が互いに強く関連し合い、一方の状態が変化すると他方にも瞬時に影響が及ぶ現象です。この現象は、物理的な距離や時間の制約を超えており、宇宙のあらゆるものが密接につながっていることを示唆しています。
特に、量子のもつれを捉えた写真が太極図に似ていることは注目に値します。太極図は陰と陽の相互作用を象徴し、二つの異なるエネルギーが調和して一つの全体を形成することを示しています。(光の中にも影はあり、また、影の中にも光があるということを表し、物事を2分化で語れないことを表しています。)これと同様に、量子のもつれも、二つの異なる量子が分離していながらも、一体となって相互に影響を与え合うという現象です。太極図と量子のもつれは、いずれも全ての存在が相互に関連し、宇宙が一つの大きな調和を持っていることを示していると言えるでしょう。
5.まとめ
老子の教え、仏教の曼陀羅、ユングの心理学、そして量子力学のもつれは、異なる視点から宇宙と人間のつながりを示しています。老子のタオは万物の根源的な力であり、仏教の曼陀羅は内面的な悟りへの道を象徴し、ユングの曼陀羅は心の統合を目指す無意識の表現です。量子のもつれは、物理的な世界においてもすべての存在がつながっていることを示す科学的な現象です。
これらの思想や現象は、表面的には異なるものの、共通して「全てがつながっている」という深遠な真理を私たちに教えています。宇宙の根源的な調和の中で、個々の存在は分離しているように見えても、本質的には一体であり、その調和の中で私たち自身の役割や存在意義を見つけることができるのです。このように、古代の哲学、宗教、心理学、現代科学が示す万物のつながりは、私たちが宇宙の一部としてどのように生きるべきかを考えるための重要な視点を提供してくれます。
そう、生きづらくしているのが思想や哲学であるなら、楽に生きる術を解いた哲学も紐解いてみるのも面白いですよね。私の持論にはなりますが、宗教・儒教は「教え」、そして哲学は「学び」「気づき」だと思います。一方的に押し付けられても、それがすでに機能しない時代では、その教えの矛盾からくる苦しみしか生みませんからね。
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