相続法律・税務無料相談会のご案内
令和6年12月18日(水)に「北野純一税理士事務所」内で開催されます「相続法律・税務無料相談会」が実施されます。相続前のご相談、相続発生後のご相談、どちらにも対応しております。
令和6年度からの司法書士試験における記述の配点増加は、受験者にとって大きな影響を与えることでしょう。記述の配点がこれまでの2倍になるということは、合否を左右する比重が記述に大きく移行することを意味します。しかし、それでも午後の択一問題の攻略が試験全体の鍵となる重要性は変わりません。択一問題を効率的に解答することが、記述に十分な時間を確保し、全体的な試験対策の成功を左右する要素となるでしょう。
目次
1. 記述式の配点増加とその影響
2. 午後択一の時間配分
3. 軸肢検討の重要性
4. 午後択一の傾向と最新の法改正への対応
5. 時間を稼ぐための問題解答順序
6. 記述と択一のバランス
7. 午後択一攻略のための具体的な対策
8. 最後に
1. 記述式の配点増加とその影響
令和6年度より司法書士試験の記述式問題の配点がこれまでの2倍に増加します。これにより、試験全体の合否における記述の影響が大きくなり、従来以上に重点的な対策が求められます。不動産登記法と商業登記法の記述問題にそれぞれ1時間ずつ費やす必要があると考えられ、合計2時間が記述に使われることになります。その結果、午後の択一問題に割ける時間は限られ、約1時間程度しか残らない計算です。
2. 午後択一の時間配分
午後択一問題は35問で肢は各5文あり、全体の問題を解くためには1肢あたり20秒程度のスピードが必要となります。試験中に全ての肢を慎重に検討することは難しいため、速読力や選択肢のキーポイントを見極める力が不可欠です。また、問題文が長文になるケースもあり、そのような場合は軸肢検討が有効です。全ての選択肢を検討するのではなく、問題の核心となる軸肢を見つけ、その肢を基に正答を絞り込む戦略を取り入れることが重要です。
3. 軸肢検討の重要性
午後の択一問題には、時間を消費させる意図で長文が使われることがあります。これに対応するためには、軸肢を見つけ出して短時間で解答を導く必要があります。軸肢とは、問題文や選択肢の中で最も重要なポイントや論点です。全肢を細かく検討するよりも、軸肢を早期に発見し、その肢に焦点を当てることで効率的に問題を解くことが可能になります。しかし、全肢検討のメリットにはかないませんが、午後択一を1時間で解くための戦略として、用意しておくことはとても重要です。
4. 午後択一の傾向と最新の法改正への対応
近年の司法書士試験では、法改正や最新の判例が重要なテーマとなっています。これに対応するためには、常に最新の法改正情報を把握し、試験で問われる可能性の高い改正点や新しい判例を重点的に学習することが求められます。特に、近年の改正内容を意識した過去問の復習が有効です。これにより、試験に出題される可能性のある新しい論点にも対応できるようになります。
5. 時間を稼ぐための問題解答順序
午後択一問題を効率的に解くための一つの方法として、自信のある問題から先に取り組むことが挙げられます。自信のある問題を早い段階で解くことで、緊張を和らげ、さらに時間を稼ぐことが可能です。これにより、難易度の高い問題により多くの時間を割くことができます。また、解答に迷う問題は一旦飛ばし、後で時間があれば再検討するという柔軟な対応も重要です。時間配分を考慮した戦略的な解答順序を設定することで、全体の正答率を高めることができます。
6. 記述と択一のバランス
記述問題が試験の成績に大きく影響する一方で、午後択一問題も一定の正答率を維持する必要があります。つまり、記述に2時間を費やす一方で、午後択一では短時間でできる限り多くの正答を得る必要があり、バランスが重要です。このため、普段の学習では、短時間で択一問題を解く練習を繰り返し、問題文の読解スピードと選択肢の判断力を鍛えることが肝要です。特に過去問演習を繰り返すことで、問題形式や傾向に慣れ、試験本番でのスピードアップが期待できます。
7. 午後択一攻略のための具体的な対策
午後択一問題の攻略には、いくつかの具体的な対策が考えられます。
過去問の徹底的な演習:過去問を繰り返し解くことで、問題の傾向や出題形式に慣れることができます。特に直近の過去問を重点的に解くことで、最新の傾向を把握することができます。
法改正や新判例の学習:試験に出題されやすい法改正や新しい判例をしっかりと理解し、頻出テーマを押さえておくことが大切です。
速読力の向上:問題文を素早く読み解くための訓練も不可欠です。特に、長文問題に対しては、短時間で要点を把握できる力が求められます。
8. 最後に
司法書士試験において、記述の配点増加があっても、午後択一問題の攻略が全体の合否を左右する重要な要素であることに変わりはありません。時間を効率的に使い、軸肢検討や問題の解答順序に工夫を加えることで、限られた時間の中でより多くの正答を導き出すことが可能です。また、最新の法改正や判例に対応する準備も欠かせません。午前科目については、時間いっぱい使っての回答をすべきだと思いますが、午後科目については、全体的なバランスを意識した試験対策を行うことで、司法書士試験の合格に近づくことができると考えます。
配点の変更が法務省より告知された、令和5年12月5日のブログにも書いたように、上記の対策は、私が合格した令和3年にも、同じような対応をしていました。ここでの違いは、上乗せ点として使う択一の価値が半分になっているという点です。ですので、記述の配点が2倍になって、記述に目が集中していますが、記述を正確にできるだけ失点しないようにしていくことは今までと変わりませんし、択一でできる限り上乗せ点を稼ぐことも同じであるため、「基本的に学習内容を大きく変更することはない」と書きました。今でも、学習方法自体は大きく変える必要はないと思います。しかし、合格するための戦略は変えてください。上乗せで使える択一の価値が半減してしまっている以上、配点が伸びた記述の失点を減少させるか、(前提として、記述で基準点以上は確実に取れる)択一の精度をきっちり上げていくという方向になると思います。来年に向けて学習を開始されている方は、その辺も含めて考えてみてはいかがでしょうか。
令和6年12月18日(水)に「北野純一税理士事務所」内で開催されます「相続法律・税務無料相談会」が実施されます。相続前のご相談、相続発生後のご相談、どちらにも対応しております。
司法書士試験に合格するためには、効果的な学習方法と徹底的な準備が必要です。私が合格する前年と合格年度に実施した学習法は、時間の使い方と効率的な復習を重視し、最終的には「回す道具」を整えることに集中しました。この学習法は、学習のインプットだけでなく、アウトプットを通じて知識を定着させることに焦点を当てたものです。
最近、ご年配の知り合いの人から「リストラにあったよ。仕事がないんだって。全く政治家は何やってんだろうね。年金だけじゃ生きていけないのに。」と言われました。昔のブログで取り上げた矢沢永吉さんの対談の内容を基に少しお話をしたいと思います。
明治31年(1898年)7月16日から昭和25年(1950年)5月2日までの間における相続制度は、旧民法(明治民法)によって規定されていました。特に、この時代の相続制度は「家督相続」と「遺産相続」という2つの異なる制度が存在しており、家制度(家族制度)に基づく相続形態が特徴的です。