相続法律・税務無料相談会のご案内
令和7年10月15日(水)に「北野純一税理士事務所」内で開催されます「相続法律・税務無料相談会」が実施されます。相続前のご相談、相続発生後のご相談、どちらにも対応しております。
生前贈与は相続税対策として広く活用されており、増加傾向を示す統計データもいくつか存在します。生前贈与の増加には税制上の特典や経済環境の変化が影響しており、特に高齢化社会の進行とともに贈与の活用が注目されています。
目次
1. 国税庁の贈与税申告件数
2. 贈与税の納税額の推移
3. 特定用途に対する贈与の利用増加
4. 金融機関の調査データ
5. 相続税改正後の贈与増加
まとめ
1. 国税庁の贈与税申告件数
国税庁が毎年発表している贈与税に関する統計によると、生前贈与の申告件数は増加傾向にあります。例えば、2020年度の国税庁のデータでは、贈与税の申告件数は約61万件となり、これは数年前に比べて増加しています。2015年と比較すると、2020年度には約10%以上の増加が見られ、生前贈与が資産承継の方法として一般化していることが伺えます。
2. 贈与税の納税額の推移
贈与税の納税額も増加傾向にあります。2019年から2020年にかけて、贈与税の納税額は約1.6兆円を超え、過去5年間で徐々に増加してきています。この背景には、高額な財産の贈与や、贈与税の非課税枠を利用した早期の資産移転が進んでいることがあります。
3. 特定用途に対する贈与の利用増加
特に教育資金や住宅取得資金の贈与に関する特例制度を利用するケースが増えています。この特例を利用することで、一定額までの贈与が非課税となるため、孫世代への教育資金や子どもへの住宅購入支援を目的にした贈与が増加しています。
4. 金融機関の調査データ
大手金融機関や信託銀行の調査によると、生前贈与を行う人の割合が増えていることも示されています。例えば、三菱UFJ信託銀行のアンケート調査では、60代以上の回答者の約30%が生前贈与を行ったことがあると回答しており、さらに多くの人が将来の贈与を検討しています。
5. 相続税改正後の贈与増加
2015年に相続税の基礎控除額が引き下げられたことで、相続税対策として生前贈与を活用する人が増加しました。この改正により、相続税の負担が増える可能性のある資産家が、相続発生前に資産を移転する手段として贈与を積極的に利用するようになっています。相続税の対象となる遺産額が増えたことが、贈与の増加に影響しています。
まとめ
生前贈与の増加は、国税庁の贈与税申告件数や納税額のデータ、また特例制度を利用した贈与の増加傾向などからも明らかです。特に、相続税対策や資産承継のために、生前から資産を子や孫に移転する動きが加速しており、贈与に関する制度や特例がますます利用されるようになっています。このようなトレンドは、今後も続くと予想されています。
令和7年10月15日(水)に「北野純一税理士事務所」内で開催されます「相続法律・税務無料相談会」が実施されます。相続前のご相談、相続発生後のご相談、どちらにも対応しております。
農地を相続したものの、売れない、貸せない、耕作する予定もない――そんな"行き場のない農地"を抱えて困っている方が少なくありません。
「いっそ放棄してしまいたい」と思うかもしれませんが、**農地は"放棄できない資産"**です。草が生え、近隣に迷惑をかける状態になれば、管理責任を問われる可能性もあります。
「農地を相続したけれど、農業をする予定はない。売ることも難しい」――そんな方に注目していただきたいのが、農地を"貸す"という選択肢です。
農地法により売却や転用に制限がある農地でも、貸し出すことは比較的柔軟に対応が可能であり、一定の収益を得ながら保有し続けることができます。
「親から農地を相続したけど、農業はやらないから売却したい」――そう思っても、農地は宅地のように簡単には売れません。
農地法という特別な法律の制限があるため、誰にでも売れるわけではなく、処分には行政の許可や手続きが必要です。