2.値段相応のサービスかどうか
サービスの概要を見ると、代行(使者として)で、本人申請の体で代行しているみたいですが、まず、専門家が手続きをやっているのかどうかはなはだ疑問です。仮に、司法書士が提携してやっている場合、運営会社の関係で、EAJ問題(不当誘致)の構図になってしまいます。HPを確認する限り、経営者はすべて輝かしい経歴をお持ちですが、法律の専門家は皆無です。顧問弁護士もいますが、会社に登録している司法書士は雇えません(競業禁止)。どうやって、運用しているのかがよく見えませんでした。HPには、専門家の勧誘するページもあり「シナジーが生まれる」と言ってますが、ちゃんと司法書士法を見ていただきたいものです。不当誘致は、司法書士にとって致命傷になりますからね。
また、遺産分割協議書のとりまとめなどは、本人が行い、戸籍などはこの運用会社の方で取得しているみたいです。(職務上請求なのか委任状なのかはわかりませんが)
運用の実態がよくわかりませんが、HPには、とにかく安いことを前面に出して、顧客をかこっているようですが、問題点も多いように思います。
3.金額だけで判断すること
初めの事例で、代行の郵送申請がメインなのに、なぜ本人が法務局の窓口に来ていたのかは疑問が残るところですが、イレギュラーな取り扱いになってしまい、戸籍類の原本を渡し忘れたものと考えられます。原本還付手続きは、登記官の方が原本とコピーを確認し原本に間違いなかった場合に返却してくれる制度です。この辺りも、よくわかっていない状態で運用されているのかもしれませんね。
この方も、安いからこのサービスを利用したものと考えますが、県外からわざわざ足を運び、窓口で断られたら、そのお気持ちは察します。
しかし、専門家に頼んでおけば、人生の大事な時間を無駄にすることはなかったでしょう。