NPO法人(特定非営利活動法人)は、特定の公益的な活動を行う団体が法人格を取得するための制度です。教育、福祉、環境保護、まちづくりなど、法律で定められた20分野のいずれかに該当する社会貢献活動を行うことが求められます。
設立には10人以上の社員(うち理事3人以上)が必要で、所轄庁(都道府県または内閣府)からの認証も必要なため、設立まで数ヶ月かかるケースもあります。
営利活動(収益事業)は可能ですが、得た利益は構成員に分配せず、活動目的に使わなければなりません。行政の監督下にあるため、毎年の事業報告書や会計書類の公開義務があります。
2. 一般社団法人とは?柔軟に活動できる新しい非営利法人
一般社団法人は、2008年の法改正により誕生した比較的新しい法人形態です。非営利型法人とされますが、営利活動も可能で、その使い道に制限はありません。
設立には2人以上の「社員」(出資者とは異なる)が必要ですが、NPO法人のような行政庁の認証は不要で、定款認証と登記をすれば数日で設立可能です。理事1名でも設立可能で、設立コストや時間も少なくて済みます。
活動分野に制限がなく、資格認定団体や業界団体、教育事業やイベント運営など、比較的自由度の高い非営利団体として幅広く利用されています。
3. 株式会社とは?利益追求を前提とした営利法人