相続の相談でいちばん多い失敗は、
「税理士に行ったら登記の話ができず、司法書士に行ったら税金が分からない」ことです。
【第5回】意味のない時間を愛する──効率から解放されて、自分に還る方法

「何かをしていないと不安になる」「暇を持て余すと自分がダメ人間に思える」──そんな感覚に心当たりはありませんか?
現代社会では、"意味のある行動" や "生産性" が重視され、「何か成果を出さなければ価値がない」と思い込んでしまいがちです。
しかし、本当の自分を取り戻すためには、あえて"意味のない時間"を持つことがとても大切です。
この記事では、忙しさに押しつぶされそうな現代人に向けて、「効率」や「目的」からいったん離れ、心と体を整える"余白"の価値について深掘りしていきます。
📌目次
- なぜ"意味のない時間"が不安になるのか
- 心の余白が生む創造性と回復力
- 意味を求めすぎることの落とし穴
- 意図しない時間がくれる"本当の自分"
- 意味のない時間を暮らしに取り戻す方法
- おわりに──何もしない時間が、いちばん豊かだった
1. なぜ"意味のない時間"が不安になるのか

多くの人が、「何もしていない自分」に罪悪感を感じています。
それは、社会が「役に立つこと」「成果を出すこと」に重きを置いているからです。
「あなたは何者か?」「何を成し遂げたのか?」と常に問われるこの時代において、
ただぼんやりする時間や、意味のない時間は「ムダ」とされがちです。
しかし、人間は本来、ただ生きているだけでも十分に価値がある存在。
そう思えなくなってしまうのは、外側の基準に心を支配されているからかもしれません。
2. 心の余白が生む創造性と回復力

絵画に"余白"があるからこそ美しく見えるように、私たちの人生にも余白が必要です。
予定がぎっしり詰まっていると、心も呼吸できません。
一見ムダに見えるような「何もしない時間」は、心と身体の自然治癒力を取り戻す貴重な時間なのです。
さらに、創造的な発想やアイデアは、詰め込まれた日常ではなく、ふと気を抜いた瞬間に降りてくることが多いもの。
散歩中やお風呂、ぼーっとしているときこそ、心が自由になり、
本当にやりたいことや大切なことが自然と浮かび上がってくることがあります。
3. 意味を求めすぎることの落とし穴

「これは何のためにやるのか?」「何か得があるのか?」と、常に意味を求める癖がついていると、
人生は"目的達成ゲーム"のようになってしまいます。
もちろん、目的意識は重要ですが、意味のないことの中にこそ、人生の深みが宿ることもあります。
たとえば、ただ好きで眺めている風景や、子どもとのたわいないおしゃべり、
何の役にも立たないような趣味──それらが、実はあなたを支えていることもあるのです。
意味ばかりを求めていると、「意味のないこと」を排除し、心の柔らかさを失ってしまいます。
4. 意図しない時間がくれる"本当の自分"

私たちは、常に何かを"しなければならない"と感じながら生きています。
けれど、「しなければならない」から解放された時間にこそ、自分の本音が現れるのです。
何も決めず、何も成し遂げようとせず、ただ風の音に耳をすませる。
その時間に、「本当は何を望んでいるのか」「何を手放したいのか」が、
少しずつ心の底から立ちのぼってきます。
自分を知るというのは、行動によって自分を定義することではなく、
何もしない時間の中で、自分の声を聴くことから始まるのかもしれません。
5. 意味のない時間を暮らしに取り戻す方法
意味のない時間を持つためには、意識的な"ゆるみ"が必要です。
以下のような工夫を試してみてください。
- 1日10分、スマホを見ずに空を眺めてみる
- 「予定をあえて入れない日」を週に1日つくる
- 効率より「心地よさ」を優先して動いてみる
- 目的も結果も決めずに、ただ散歩してみる
- 家の中で「だらだらする時間」を肯定する
最初は落ち着かないかもしれません。
でも、その"手持ち無沙汰"こそ、あなたの心が自然に戻るための入り口なのです。
6. おわりに──何もしない時間が、いちばん豊かだった
社会は「もっと早く」「もっと多く」「もっと意味あることを」と私たちに迫ってきます。
でも、立ち止まってみると、本当に大切なことは、意味のない時間の中にこそ宿っていたと気づくことがあります。
今日一日、何もしなかった。
でも、空がきれいだった。風が気持ちよかった。
それだけでいい。
そんなふうに、"今、ここ"にある豊かさに気づけたとき、人生は静かに光を帯びていきます。
忙しいあなたにこそ、「何もしない」という贅沢を、自分に許してあげてください。

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