【第6回】 学習法の完成 ― 自分の“直前期モデル”を確立する

2026年03月01日

司法書士試験の勉強は、努力量よりも「最終盤の運用力」で差がつきます。
直前期は「知識を詰める時期」ではなく、「自分の学習法を完成させる時期」。
ここまで作り上げた"回す道具"をどう使い、どう調整して本試験を迎えるか。
今回は、実際の運用例とメンタル管理法、「自分流」を確立するための最終調整についてお伝えします。

目次

  1. 「直前期モデル」とは ― 合格者が最後にやっていること
  2. 完成した"回す道具"をどう使うか
  3. 最後の2か月で意識すべき「3つの視点」
  4. 精神的安定を保つ「ルーティン管理術」
  5. 自分流学習法が生む"合格力"とは
  6. まとめ ― 試験当日まで「自分を信じて回す」

1. 「直前期モデル」とは ― 合格者が最後にやっていること

直前期になると、受験生の多くは「焦り」と「不安」に揺れます。
しかし、合格者が共通して行っているのは、自分の型(モデル)を固定化して淡々と回すことです。

「直前期モデル」とは、

"限られた時間の中で最大の成果を出すための、自分専用の勉強サイクル"

のこと。
橋本式で言えば、これまでに作り上げた「回す道具」(穴埋め付箋・比較ノート・過去問コピー)を中心に、一週間で全範囲を回す設計を最適化することです。

2. 完成した"回す道具"をどう使うか

直前期に新しい教材を追加するのは逆効果です。
ここでやるべきは「既存の道具の再現率を上げる」こと。

具体的には:

  • 穴埋め問題を1周したら、空欄を見ただけで内容を言えるまで繰り返す
  • 比較表を白紙に書いて"差異"を説明できるようにする
  • 過去問は「解く」ではなく「見た瞬間に根拠を説明する」練習に変える

つまり、"回す"フェーズから"再現"フェーズへと移行するのが、この時期のポイントです。

3. 最後の2か月で意識すべき「3つの視点」

司法書士試験の直前期に必要なのは、以下の3つの視点です。

優先順位をつける

「苦手科目を克服する」のではなく、「得意科目を伸ばす」へ。
得点源を安定化させることが最も効率的です。

スピードを意識する

本試験は、時間との勝負。
スピード感を維持したまま、思考の精度を落とさずに処理する練習を意識しましょう。

生活リズムを試験時間に合わせる

午前・午後の試験時間帯に集中できるよう、起床・昼食・休憩の時間を固定します。
これだけで本番のパフォーマンスが大きく安定します。

4. 精神的安定を保つ「ルーティン管理術」

直前期は、知識よりも「心の揺れ」が最大の敵。
不安に飲まれないためには、「ルーティン化」が最強の防御です。

たとえば:

  • 朝:昨日の復習+今日のToDoを5分で確認
  • 昼:演習1時間→穴埋め復習30分
  • 夜:間違いノート確認+翌日の科目を軽く眺める

毎日同じ流れで過ごすことで、余計な判断が減り、集中力が長持ちします。
心理学的にも、行動をパターン化するとストレスホルモンが減少することが知られています。

5. 自分流学習法が生む"合格力"とは

他人のノートや勉強法は参考になりますが、最後に力を発揮するのは「自分で考え、自分で組み立てた勉強法」です。
AIのディープラーニングが"自分で間違いを修正するプロセス"を通じて精度を上げるように、人間の学習も"試行錯誤の修正"が記憶を強化します。

つまり、「うまくいかなかった経験」こそが、あなたの学習モデルを最も強くするのです。

橋本式の最終到達点は、「自分が信頼できるノートとサイクル」を作ること。
そのモデルがあれば、本試験当日、他人と比較せずに淡々と問題に向き合えます。

6. まとめ ― 試験当日まで「自分を信じて回す」

直前期は「何を増やすか」ではなく、「何を削って磨くか」。
やることを絞り、リズムを整え、最後は"信じて回す"だけです。

司法書士試験は、完璧を目指す試験ではなく、積み上げを信じる試験。
直前期モデルを確立したあなたは、すでに合格者の思考を身につけています。

焦らず、手を止めず、淡々と。
その繰り返しが、合格への最短ルートです。

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