【香川県・高松市・丸亀市】自筆証書遺言の正しい書き方と法務局保管制度|相続対策の実践ガイド

2025年07月10日

自筆証書遺言は費用を抑えて作れる反面、無効になるリスクも高い書類です。香川県・高松市・丸亀市での相続対策に役立つ、正しい書き方と自筆証書遺言書保管制度の活用法を詳しく解説します。

📌目次

  1. 自筆証書遺言とは?特徴とメリット・デメリット
  2. よくある無効事例と失敗例
  3. 正しい自筆証書遺言の書き方
  4. 自筆証書遺言書保管制度とは
  5. 保管制度を利用するメリットと流れ
  6. 香川県での具体的な相談事例
  7. まとめ|自筆証書遺言は司法書士のチェックが安心

1. 自筆証書遺言とは?特徴とメリット・デメリット

 自筆証書遺言は、遺言者が全文を自筆で書く最も身近な遺言書です。
 費用がほとんどかからず、思い立ったときにすぐ作れるのが大きなメリットです。

 一方で、法律の形式を正しく守らなければ無効になるリスクが高いのが最大の弱点です。

メリット

  • 費用が安い(用紙とペンがあればOK)
  • 証人が不要
  • いつでも書き直せる

デメリット

  • 形式不備で無効になるリスクが高い
  • 紛失や改ざんの恐れがある
  • 死後に発見されない可能性がある

2. よくある無効事例と失敗例

 香川県でも、相続相談で多いのが「せっかく書いた遺言書が無効だった」というケースです。

 よくある例としては、

  • 日付が書かれていない、または複数の日付があり矛盾している
  • 署名・押印が抜けている
  • パソコンやワープロで作成し、署名だけ手書きにした
  • 訂正方法が法律に沿っていない
  • 書いた本人の意思能力が疑われ、無効になった

 これらはすべて「書き方を守れば防げたミス」です。

3. 正しい自筆証書遺言の書き方

 正しい自筆証書遺言を書くためのポイントを押さえましょう。

全文を自筆で書く
本文・日付・署名すべてを手書きにする必要があります。パソコンや代筆はNGです。

日付を必ず入れる
「令和○年○月○日」と具体的に書き、年月だけはNG。複数ある場合は最新のものが有効になります。

署名・押印を忘れない
署名はフルネームが原則。印鑑は認印でも可ですが、実印が望ましいです。

訂正方法に注意
訂正がある場合は、訂正箇所に押印し、訂正の内容を明記します(例:「○字削除○字加入」)。

財産目録は自筆でなくてもOK
2019年の法改正で、財産目録はパソコンで作成したものやコピーでも可能になりましたが、各ページに署名・押印が必要です。

4. 自筆証書遺言書保管制度とは

 「せっかく作った自筆証書遺言が紛失したり改ざんされたりしないか不安」という方のために、
2020年から「自筆証書遺言書保管制度」が始まりました。

 これは法務局(遺言書保管所)に自筆証書遺言を預け、公的に保管してもらえる制度です。
香川県でも多くの方が利用を始めています。

5. 保管制度を利用するメリットと流れ

メリット

  • 紛失・改ざんのリスクがなくなる
  • 相続人が勝手に開封して内容を変える心配がない
  • 相続発生後に家庭裁判所での検認手続きが不要

利用の流れ

  1. 自筆証書遺言を作成
  2. 必要書類を準備(本人確認書類など)
  3. 法務局へ予約を取り、本人が持参して申請
  4. 内容確認の上で法務局が保管

 一度保管した遺言書は、内容の訂正ができないため、訂正したい場合は新たに作り直し、再度保管する必要があります。

6. 香川県での具体的な相談事例

 例えば高松市のあるご夫婦では、父親が自筆証書遺言を作っていたものの、家の引き出しに入れたまま亡くなり、家族が見つけたときには内容が一部破損していて読めず、無効になってしまいました。

 一方、丸亀市の別のケースでは、司法書士と相談しながら作成した自筆証書遺言を法務局で保管していたため、相続発生後もスムーズに手続きが進み、兄弟間のトラブルを防ぐことができました。

7. まとめ|自筆証書遺言は司法書士のチェックが安心

 自筆証書遺言は費用も手間も少なく便利ですが、形式を守らないと意味がありません。

 香川県、高松市、丸亀市で相続対策として自筆証書遺言をお考えの方は、作成前にぜひ司法書士にご相談ください。
 アイリスでは、法務局保管制度の手続きも含め、確実に家族を守る遺言書づくりをお手伝いします。

遺言書のイロハ

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