公正証書遺言と自筆証書遺言の違いと正しい選び方【香川県・徳島県対応】

2025年08月21日

遺言書には「自筆証書遺言」と「公正証書遺言」の2種類があります。どちらを選ぶかで相続手続きのスムーズさは大きく変わります。本記事では香川県高松市・丸亀市、徳島市・鳴門市で多くのご相談を受ける司法書士が、両者の違いと最適な選び方をわかりやすく解説します。

目次

  1. 遺言書の種類は大きく2つ
  2. 自筆証書遺言の特徴とメリット・デメリット
  3. 自筆証書遺言保管制度で安心度アップ
  4. 公正証書遺言の特徴と安心感
  5. 公正証書遺言を選ぶべきケース
  6. 香川県・徳島県での利用状況と事例
  7. 専門家に相談するメリット
  8. まとめ:自分に合った遺言書を選ぶポイント

1. 遺言書の種類は大きく2つ

 遺言書と一口に言っても、大きく分けて 自筆証書遺言公正証書遺言 の2種類があります。
どちらを選ぶかによって、費用や手間、そして後の相続手続きの円滑さに大きな差が出てきます。

2. 自筆証書遺言の特徴とメリット・デメリット

 自筆証書遺言は、その名の通り自分の手で遺言を書き残す方法です。

  • メリット
    • 費用がほとんどかからない(紙とペンだけで作成可能)
    • 誰にも知られずに書けるため、秘密を守りやすい
    • 思い立ったときにすぐ作れる
  • デメリット
    • 書き方の不備で無効になるリスクがある
    • 紛失・偽造・改ざんの危険がある
    • 家族が発見できず、遺言が執行されないことがある

 実際、香川県や徳島県でのご相談でも「父が遺言書を残していたが、日付や署名に不備があり無効になってしまった」というケースを耳にします。

3. 自筆証書遺言保管制度で安心度アップ

 2020年から「自筆証書遺言保管制度」が始まりました。
法務局に遺言書を預けられる制度で、これにより:

  • 紛失・改ざんの心配がなくなる
  • 家族が遺言書を見つけられない問題を防げる
  • 裁判所の「検認」が不要になる

というメリットがあります。
 香川県高松市の法務局や、徳島市の法務局でも取り扱っており、利用者は年々増えています。

4. 公正証書遺言の特徴と安心感

 一方で、公正証書遺言は公証役場で公証人の立会いのもと作成されます。

  • メリット
    • 形式の不備で無効になる心配がない
    • 原本は公証役場で保管されるため、紛失や改ざんの心配がない
    • 裁判所の検認手続きが不要で、すぐに相続手続きに使える
  • デメリット
    • 公証役場に出向く必要がある
    • 費用がかかる(財産額に応じて数万円~数十万円)
    • 証人が2人必要

とはいえ、安心感は圧倒的に高いため、財産が多い方や相続人が複数いる方には強く推奨されます。

5. 公正証書遺言を選ぶべきケース

 特に以下のような場合は、公正証書遺言をおすすめします。

  • 不動産を複数所有している
  • 相続人が多く、話し合いが複雑になりそう
  • 遺産の分け方に不公平感が生じやすい
  • 家族間で意見の対立が予想される

 例えば、香川県丸亀市で事業を営む方が「後継者を長男に指名し、他の子には金銭でバランスを取る」といった内容を公正証書遺言にしたことで、家族全員が納得できたケースがあります。

6. 香川県・徳島県での利用状況と事例

 香川県高松市の公証役場、丸亀市や徳島市の公証役場では、公正証書遺言の作成件数が年々増えています。
 背景には「相続登記義務化」や「高齢化」があり、早めに準備する方が増えているのです。

 実際に当事務所に寄せられた相談でも、「父が徳島県鳴門市に不動産を持っているが、兄弟で揉めないようにしてほしい」というご依頼があり、公正証書遺言を選択したことで安心された事例がありました。

7. 専門家に相談するメリット

 遺言書は「書けばよい」というものではなく、自筆証書遺言の場合、法律上の形式や遺留分への配慮が欠かせません。司法書士や弁護士などの専門家と連携することで、家族が安心して受け取れる遺言書に仕上げることができます。※公正証書遺言については、公証人との打ち合わせにより法的効力ができるように公証人が文面を作成してくれます。

 特に当事務所では、

  • 相続登記
  • 相続税対策としての税理士との相談窓口
  • 保険・税務の連携

 までを含めた ワンスポットサービス を提供しており、生前対策コンサルティングもご相談いただけます。

8. まとめ:自分に合った遺言書を選ぶポイント

  • 手軽に作りたいなら → 自筆証書遺言+保管制度
  • 安心・確実を優先するなら → 公正証書遺言

 どちらが良いかは財産の状況や家族関係によって変わります。
大切なのは「遺言書を書かないままにしないこと」。早めに準備することで、家族を守ることにつながります。


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