「合格ゾーン」などの過去問題集を解き進めていきますと、初めのうちは、なんかしっくりこない場合があります。問題の聴き方や、引っ掛けポイントの表現、そしてキーワードの隠し方など、まだ慣れていないためだと考えます。まずは、この部分を慣れていきましょう。
特に、キーワードが見いだせない場合には、その過去問題の分野の学習が足りていない場合もあります。問題の解説を見ても「?」であるならば、もう一度テキストに戻って、確認するようにしてください。
過去問題から学び取るべきことは、その知識も当然そうなのですが、「表現の仕方」「キーワードをどのように表現しているのか」特に「誤りの肢の文章表現」を気にしてみてください。
3.過去問を回す際の作法
私が初学者の時に陥った状況をお話いたします。
まず、目標を立てました。試験までに少なくとも3回は回す、です。実際初めて見ると、初めの周回の時に、解らないところだらけで心を折られそうになりました。当然、1問解いては解説を見て、テキストまで見ていたら膨大な時間がかかります。これを何とか打開するために、先に進むことを優先しました。分からない箇所があっても、とりあえず先に進み1回目を終わらせようとしました。当然省略しているので、そのしわ寄せは、2回目の周回の時に来ます。なんか永遠にこれを続けなければならないような気がして、回すこと優先にしてしまいました。
その結果、確かに周回はこなせましたが、肝心の中身がない状態で回していたような気がします。周回を短期間で済ませると、理由はわからないが、答えだけ覚えているんですよね。これを「できている」と錯覚してやってしまい、本試験は手も足も出ませんでした。
学習全般に言えることなのですが、ギアがかみ合っている状態でなければ、知識が定着することはありません。棒に輪っかをはめて回すとよく回りますが、ギアが噛んでいると力が要りますよね。ハンドスピナーのごとく回っている状態は、全く無駄な状態です。ギアをしっかりかみ合わせて、回さなければ、無駄な時間を消費してしまうことになります。
さすがに3年目ぐらいには辞めましたが、その後、本当に今、取り組んでいるやり方は身についているのかを気を付けていました。