家族が仲良しなら相続でもめない?司法書士が断言します【答え:最も危険な誤解です】

2026年01月14日

「うちは家族仲が良いから、相続でもめるはずがない」
これは、生前対策のご相談で最も多く聞く言葉です。
しかし結論から言うと、家族が仲良しなほど、相続でもめるリスクは高くなる傾向があります。相続トラブルの原因は法律知識の不足ではなく、期待のズレや感情の行き違いにあるからです。(仲がいいからもめるのではなく、相続発生後、揉めないケースもありますが、一番大きいのが感情のもつれだと感じます。)
この記事では、なぜ"仲の良い家族"ほど相続トラブルが起きやすいのか、そしてそれを防ぐために生前に何をすべきかを、司法書士の実務経験をもとに解説します。

目次

  1. 「家族が仲良しなら大丈夫」という誤解
  2. なぜこの誤解がとても危険なのか
  3. 相続トラブルの本当の原因は「感情」
  4. 仲が良い家族ほど起きやすい3つのズレ
  5. 実際に多い「仲良し家族」の相続トラブル例
  6. 遺言書があってももめる理由
  7. 生前にやっておくべき本当の対策
  8. 家族関係を壊さない生前対策の考え方
  9. よくある質問(FAQ)
  10. まとめ

1. 「家族が仲良しなら大丈夫」という誤解

相続の話になると、多くの方がこうおっしゃいます。

  • 「兄弟仲はいいから問題ない」
  • 「子どもたちは話し合える」
  • 「今までもトラブルはなかった」

しかし、相続が初めて"大きなお金と不動産の話"になる場面である家庭は非常に多く、
それまで表に出てこなかった不満や思いが一気に噴き出します。

2. なぜこの誤解がとても危険なのか

「仲が良い」という理由で生前対策をしないと、次のような状態になります。

  • 親の意向を誰も正確に知らない(親の移行が独り歩きする)
  • それぞれが「こうなるはず」と思っている(親の思惑と家族の思惑のずれ)
  • お金の話を避けてきた

👉 この"あいまいさ"こそが、相続トラブルの最大原因です。

3. 相続トラブルの本当の原因は「感情」【要約ポイント】

相続トラブルの多くは、法律の問題ではありません。

  • 不公平だと感じた
  • 自分の貢献が評価されていない
  • 親の本音を知らされていなかった

👉 感情の問題は、法律だけでは解決できないのです。

4. 仲が良い家族ほど起きやすい3つのズレ

期待のズレ

「自分は長男だから多いはず」
「介護したから多くもらえると思っていた」

情報のズレ

  • 親の考えを聞いていない
  • 財産の全体像を知らない

立場のズレ

  • 同居していた子
  • 県外に住んでいた子

👉 このズレが、相続時に一気に表面化します。

5. 実際に多い「仲良し家族」の相続トラブル例

【事例】
生前は兄弟仲が良く、親も「うちは大丈夫」と言っていた家庭。
相続発生後、不動産をどうするかで意見が対立。

  • 住み続けたい兄
  • 売却して分けたい弟

結果、話し合いはこじれ、数年間不動産が放置されてしまいました。

👉 生前に方向性を決めていれば、防げたケースです。

6. 遺言書があってももめる理由

遺言書があっても、次のような問題は残ります。

  • なぜその分け方なのか分からない
  • 感情的に納得できない
  • 介護負担が考慮されていない

👉 遺言書は「結論」は示せても、「気持ちの調整」はできません。

7. 生前にやっておくべき本当の対策

実務で効果が高いのは、次の3点です。

① 親の考えを言葉にする
② 家族で共有する
③ 必要に応じて制度で形にする

これにより、

  • 誤解
  • 思い込み
  • 不公平感

を大きく減らすことができます。

8. 家族関係を壊さない生前対策の考え方

生前対策は、
**「家族を疑うため」ではなく、「家族を守るため」**に行います。

  • 話し合いは早めに
  • 一度で決めなくていい
  • いきなり本題でなく、今までの経緯や思い入れから話をする

👉 仲が良い家族ほど、生前対策の効果は大きくなります。


9. よくある質問(FAQ)

Q. 本当に仲が良くてももめるのですか?
A. はい。実務上、最も多いのが「仲が良かった家族」です。

Q. 話し合いをすると逆にもめませんか?
A. 正しい進め方をすれば、むしろ安心材料になります。

Q. 何から始めればいいですか?
A. まずは財産と家族関係の整理からで十分です。

10. まとめ【要約用】

  • 家族仲が良い=相続でもめない、は誤解
  • 相続トラブルの原因は感情と期待のズレ
  • 遺言書だけでは解決できない
  • 生前の話し合いと整理が最大の予防策

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