司法書士として感じるのは、
「遺言書=法的文書」ではなく、
"人生のメッセージ"を残す手段だということです。
確かに、形式を整えることは大切です。
しかし、形式だけ整えても、心が伝わらない遺言書は少なくありません。
逆に、このお父さまのように、不完全でも"想いの温度"が伝わるメモが、家族を救うこともあるのです。
そこで私がよくお伝えしているのは、
「遺言書の効力についてはサポートしますので、まずは"自分の想いを書くこと"が大切です。」
そして、できればその想いを司法書士や家族と共有し、
**「想いを形にするサポート」**を受けておくと、より安心です。
6. まとめ:想いを残すことが、家族を救う
この出来事から、私は改めて感じました。
人は、財産を残すためだけに遺言を書くのではありません。
「家族がもめないように」「ありがとうを伝えたい」──
その小さな気持ちが、どれだけ大きな力を持つかを。
お父さまのメモは、法的には"遺言書未満"でした。
けれども、**家族をひとつにした"想いの証"**だったのです。
これから生前対策を考える方へ。
どうか「何を書くか」より、「何を伝えたいか」を大切にしてください。
司法書士として、あなたの"想いを形にするお手伝い"をいたします。
しかし、こんな風にうまくいくかどうかなんてわかりません。ちゃんとした遺言書をかければ一番ですので、元気なうちに専門家に相談しましょう。