相続の相談でいちばん多い失敗は、
「税理士に行ったら登記の話ができず、司法書士に行ったら税金が分からない」ことです。
司法書士が解説|相続が原因で空き家が増える本当の理由【2026年最新】

相続によって実家を引き継いだものの、住まずに放置され「空き家」になるケースが全国で急増しています。
国土交通省の調査では、空き家の約6割が相続をきっかけに発生しているとも言われています。
なぜ相続すると空き家になりやすいのか。その本当の原因は、建物の老朽化ではなく、相続時に名義整理や意思決定が行われない制度構造にあります。
本記事では、司法書士の視点から、相続と空き家問題の関係を制度面・実務面から整理します。
目次
- 空き家問題とは何か【2026年の最新状況】
- 空き家の約6割が「相続」をきっかけに発生する理由
- なぜ相続すると実家は放置されやすいのか
- 所有権・名義・管理責任のズレが生む問題
- 相続登記義務化でも空き家がなくならない理由
- 司法書士から見た制度の限界と現実
- 【まとめ】空き家問題の本質と次に取るべき行動
1. 空き家問題とは何か【2026年の最新状況】

日本全国で空き家は年々増加しており、すでに社会問題として広く認識されています。
特に地方部だけでなく、都市近郊でも「誰も住まない実家」が増え、景観・防災・治安・税負担の面で問題が顕在化しています。
重要なのは、空き家の多くが**「最初から使われない前提で建てられた家」ではないという点です。
多くは、かつて家族が暮らしていた実家が、相続をきっかけに空き家化**しています。
2. 空き家の約6割が「相続」をきっかけに発生する理由

国土交通省などの調査では、
**空き家の発生原因の約6割が「相続」**とされています。
これは偶然ではありません。
相続が発生すると、
- 所有者が亡くなる
- 不動産の名義が宙に浮く
- 誰が管理するのか決まらない
という状態が一気に生じます。
つまり空き家問題は、建物の問題ではなく、相続制度の問題なのです。
3. なぜ相続すると実家は放置されやすいのか

相続後、実家が放置されやすい理由は複数あります。
- 相続人が遠方に住んでいる
- 兄弟姉妹で意見がまとまらない
- 「とりあえずそのまま」にしてしまう
- 売却や活用を考える精神的余裕がない
特に多いのが、
**「急いで決めなくても困らないから後回し」**という判断です。
しかしこの「後回し」が、数年後に大きな負担として返ってきます。
4. 所有権・名義・管理責任のズレが生む問題

相続後の空き家で最も誤解されやすいのが、
住んでいない=責任がない
という考え方です。
実際には、
- 登記名義人
- 相続人
- 共有者
には、管理責任・法的責任が発生します。
たとえば、
- 倒壊や落下物による事故
- 雑草や害虫による近隣トラブル
- 行政からの指導
これらは「使っていないから」では免れません。
名義が整理されないまま相続が繰り返されると、
誰が責任を負うのか分からない空き家が生まれてしまいます。
5. 相続登記義務化でも空き家がなくならない理由

2024年4月から相続登記は義務化されました。
しかし、それだけで空き家問題が解決するわけではありません。
理由は明確です。
- 登記=活用ではない
- 名義を変えても使わなければ空き家のまま
- 遺産分割が進まないケースが多い
相続登記は「入口の整理」にすぎず、
意思決定と方向性の共有がなければ、空き家は残り続けます。
6. 司法書士から見た制度の限界と現実

司法書士として多くの相続相談に関わる中で感じるのは、
空き家問題は、法律だけでは解決しない
という現実です。
制度は存在しても、
- 何から手を付けるべきか分からない
- 誰に相談すればよいか分からない
- 家族間で話しづらい
という理由で、問題が先送りされがちです。
だからこそ、
相続発生時点での専門家関与、
あるいは生前の準備が重要になります。
7. 【まとめ】空き家問題の本質と次に取るべき行動

🔍 要約まとめ
- 空き家の約6割は相続が原因
- 相続時に名義整理と意思決定がされないことが最大の要因
- 放置はリスクと負担を増やす
- 解決の第一歩は「状況整理」と「専門家相談」
空き家問題は、相続が始まった瞬間から始まっています。
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