「相続登記はしなくていい」は本当?現場で起きた“誤解”と義務化の本当の意味

2026年05月01日

2024年4月1日から相続登記は義務化されました。しかし現場では「固定資産税を払っていれば大丈夫」「登記は不要」といった誤解が今も残っています。本記事では、実際の相談事例をもとに、相続登記義務化の正しい理解と注意点を司法書士の視点で解説します。香川県高松市を中心に、生前対策・相続対策を検討されている方はぜひご覧ください。

目次

  1. 現場で実際にあった「相続登記は不要」という声
  2. なぜこのような誤解が生まれるのか
  3. 相続登記義務化の基本ルール
  4. 固定資産税と登記はまったく別物
  5. 放置するとどうなる?過料のリスク
  6. なぜ国は義務化したのか(制度の本質)
  7. 司法書士として感じる「本当の問題」
  8. まとめ:正しい情報で未来設計を 

1. 現場で実際にあった「相続登記は不要」という声

先日、相続登記のご依頼をいただいた方から、こんなお話がありました。

「子どもに、相続登記なんかやらなくてもいいと言われた」
「固定資産税さえ払っていれば問題ないと言われた」

このような話は、正直なところ珍しくありません
そして、多くの場合、その発言をされた方は法律の専門家ではありません。

2. なぜこのような誤解が生まれるのか

この誤解の背景には、次のような構造があります。

  • 固定資産税=「所有者」と思ってしまう
  • 登記の役割が一般に理解されていない
  • これまで義務ではなかったため「やらなくてもよい」という認識が残っている

つまり、過去の常識が今も通用すると思い込んでいるのです。

3. 相続登記義務化の基本ルール

2024年4月1日から、相続登記は法律上の義務となりました。

  • 相続を知った日から3年以内に申請が必要
  • 正当な理由なく放置すると
    10万円以下の過料の可能性

この制度は、単なる努力義務ではなく、
**明確な「法的義務」**です。

4. 固定資産税と登記はまったく別物

ここが非常に重要なポイントです。

項目 管轄 内容
固定資産税 市区町村 税金の課税・徴収
登記簿 法務省 所有権の公的記録

固定資産税を払っているからといって、
登記上の所有者になっているわけではありません。

つまり、
👉「税金を払っている=権利がある」ではないのです。

5. 放置するとどうなる?過料のリスク

義務化により、以下のリスクが現実化しています。

  • 過料(10万円以下)
  • 不動産の売却・担保設定ができない
  • 相続人が増え続け、手続きが複雑化

特に問題なのは、
時間が経つほど解決が難しくなることです。

6. なぜ国は義務化したのか(制度の本質)

背景には、いわゆる「所有者不明土地問題」があります。

  • 相続登記がされない
  • 所有者が分からない
  • 公共事業や災害復旧が進まない

こうした社会問題を解決するために、
相続登記は義務化されました。

つまりこの制度は、
単なる手続きの問題ではなく、

👉 社会全体のインフラ維持に関わる制度
なのです。

7. 司法書士として感じる「本当の問題」

今回のケースで感じたのは、
「制度の問題」ではなく、

👉 情報の質の問題です。

  • 身近な人の意見の方が信じやすい
  • 専門家の説明よりも「感覚」が優先される

しかし、相続の問題は
一度判断を誤ると取り返しがつきません。

だからこそ、
時にははっきりとお伝えする必要があります。

8. まとめ:正しい情報で未来設計を

「やらなくてもいい」ではなく、
「やるべき理由を理解する」ことが重要です。

相続登記は、単なる義務ではなく

  • 家族を守るため
  • 将来のトラブルを防ぐため
  • 資産を活かすため

の重要な一歩です。

そしてそれは、まさに
未来設計(生前対策・相続対策)そのものです。

未来設計(相続・生前対策)

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