相続の相談でいちばん多い失敗は、
「税理士に行ったら登記の話ができず、司法書士に行ったら税金が分からない」ことです。
不動産が多い家庭ほど揉めやすい|相続トラブルの多くが“土地と家”から始まる理由

「うちは財産のほとんどが土地と家なんです。」
香川県や徳島県で相続相談を受けていると、
非常によく聞く言葉です。
都市部では金融資産の割合が高い家庭もありますが、
地方では、
- 実家
- 先祖代々の土地
- 農地
- 山林
- 貸家
など、
不動産が資産の中心になっていることが少なくありません。
しかし、
実は相続トラブルの多くは、
こうした不動産が原因で発生しています。
現金であれば比較的分けやすいのですが、
不動産はそう簡単ではありません。
今回は、
「不動産が多い家庭ほど揉めやすい理由」
をテーマに、
未来設計(相続・生前対策)の視点から解説します。
目次
- なぜ不動産相続は揉めやすいのか
- 現金と不動産の決定的な違い
- 地方特有の相続問題とは
- 共有名義が生む新たなトラブル
- 空き家問題との関係
- 不動産相続で大切な未来設計
- まとめ|不動産こそ生前対策が必要
1. なぜ不動産相続は揉めやすいのか

相続で揉める原因は、
必ずしも財産の多さではありません。
むしろ、
分けにくい財産があることが問題になります。
その代表が不動産です。
例えば、
預金が3,000万円あれば、
兄弟3人で1,000万円ずつ分けることができます。
しかし、
3,000万円の実家を3等分することは簡単ではありません。
そのため、
誰が取得するのか、
代償金を支払うのか、
売却するのかなど、
さまざまな意見が出てきます。
2. 現金と不動産の決定的な違い

現金は数字で管理できます。
しかし、
不動産には感情が伴います。
例えば、
実家には家族の思い出があります。
親を介護した子どもは、
「自分が住み続けたい」
と思うかもしれません。
一方で、
県外に住む兄弟は、
「売却して平等に分けたい」
と考えるかもしれません。
どちらも間違いではありません。
だからこそ、
話し合いが難しくなるのです。
3. 地方特有の相続問題とは

香川県や徳島県では、
地方ならではの相続問題があります。
例えば、
農地です。
農地は自由に活用できるとは限りません。
後継者がいなければ、
管理だけが負担になることもあります。
また、
山林を相続したものの、
場所が分からないという相談もあります。
さらに、
昔からの土地が複数存在し、
相続人自身が把握できていないケースもあります。
こうした財産は、
資産であると同時に、
将来の管理責任にもなります。
4. 共有名義が生む新たなトラブル

話し合いの結果、
「とりあえず共有名義にしよう」
という結論になることがあります。
しかし、
共有名義は問題を先送りしているだけの場合があります。
例えば、
共有者全員の同意がなければ、
売却や大規模な処分ができません。
さらに、
共有者の一人が亡くなると、
その持分がさらに相続されます。
すると、
共有者がどんどん増えていきます。
実際に、
何十人もの共有状態になった土地の相談もあります。
将来の子どもたちに問題を残さないためにも、
共有名義は慎重に検討する必要があります。
5. 空き家問題との関係

不動産相続は、
空き家問題とも深く関係しています。
親が亡くなった後、
誰も住まなくなった実家。
売却方針も決まらない。
相続登記もしていない。
その結果、
空き家として放置されるケースがあります。
近年では、
空き家管理や解体費用が大きな負担になることもあります。
つまり、
空き家問題の背景には、
不動産相続の問題が存在しているのです。
6. 不動産相続で大切な未来設計

だからこそ、
不動産については生前から考えることが重要です。
例えば、
- 誰が承継するのか
- 売却する予定はあるのか
- 共有にするのか
- 賃貸活用するのか
- 空き家になったらどうするのか
こうしたことを整理しておくだけでも、
相続後の負担は大きく変わります。
また、
遺言書によって承継方法を明確にすることも有効です。
場合によっては、
家族信託の活用も選択肢になります。
未来設計とは、
相続発生後の問題解決ではなく、
問題を未然に防ぐための準備なのです。
7. まとめ|不動産こそ生前対策が必要

相続で揉める原因は、
財産額の大きさではありません。
むしろ、
不動産のような分けにくい財産があることです。
特に香川県や徳島県では、
実家や土地が相続財産の中心になるケースが少なくありません。
だからこそ、
不動産については、
元気なうちから家族で話し合い、
方向性を決めておくことが重要です。
未来設計とは、
不動産を守ることだけではありません。
家族関係を守ることでもあります。
不動産相続こそ、
早めの準備が大きな安心につながるのです。
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