相続は遺産分割協議をめぐる争いに発展するケースが少なくありません。香川県や徳島県でも「相続人同士の意見がまとまらない」「不動産をどう分けるかで揉める」といった相談は増加傾向にあります。遺言書を残しておくことで、相続人の負担を減らし、円満な相続を実現できます。
2. 公正証書遺言の仕組みとメリット・デメリット
公正証書遺言は、公証人役場で公証人に作成してもらう形式の遺言です。
メリット
- 法的に無効となるリスクがほぼない
- 公証人役場で保管され、紛失・改ざんの心配がない
- 家庭裁判所の検認手続きが不要
デメリット
- 作成時に費用がかかる
- 公証人役場へ出向く必要がある
香川県高松市や徳島市には公証役場があり、司法書士・行政書士と連携してスムーズに作成できます。
3. 自筆証書遺言の仕組みとメリット・デメリット
自筆証書遺言は、遺言者本人が全文・日付・署名を自書する方式です。
メリット
- 費用をかけずに作成できる
- 思い立ったときにすぐに書ける
デメリット
- 書式不備による無効リスクが高い
- 紛失や改ざんの恐れがある
- 検認手続きが必要
ただし近年は「法務局の自筆証書遺言保管制度」を利用できるため、一定の安全性を確保できます。
4. 公正証書遺言と自筆証書遺言の比較