他人の失敗を喜んでしまう自分は性格が悪いのか?その感情との向き合い方

2026年06月21日

前回の記事では、「なぜ人は他人の失敗を喜ぶのか」について解説しました。

心理学では、この感情をシャーデンフロイデと呼び、多くの人が持つ自然な感情の一つと考えられています。

しかし、そう聞いても気になる方は多いでしょう。

「他人の不幸を喜ぶなんて、自分は性格が悪いのではないか」

そんな不安を感じることもあるかもしれません。

今回は、他人の失敗を喜ぶ感情そのものではなく、その感情とどう向き合えばよいのかについて考えてみたいと思います。

目次

  1. 他人の失敗を喜ぶ自分は性格が悪いのか
  2. 感情と行動は別である
  3. なぜその感情が生まれたのかを考える
  4. 比較する相手を変えてみる
  5. 他人の成功から学ぶ視点を持つ
  6. 人生の主役を自分に戻す
  7. まとめ

1. 他人の失敗を喜ぶ自分は性格が悪いのか

結論から言えば、一瞬そのような感情を抱いたからといって、直ちに性格が悪いとは言えません。

人間には比較する本能があります。

自分と他人を比べることで、自分の立ち位置を確認しようとします。

その結果として、

「少し安心した」

「ホッとした」

という感情が生まれることがあります。

問題なのは感情そのものではありません。

むしろ、その感情をどう扱うかが重要なのです。

感情は自然に生まれるものですが、その後の行動は自分で選ぶことができます。

2. 感情と行動は別である

ここは非常に大切なポイントです。

例えば、

腹が立つことはあります。

悲しくなることもあります。

嫉妬することもあります。

しかし、

怒りを感じることと暴言を吐くことは別です。

嫉妬することと相手を攻撃することも別です。

他人の失敗に安心することと、その人を誹謗中傷することも別です。

感情は自動的に生まれます。

一方で行動は選択できます。

この違いを理解するだけでも、自分を必要以上に責めることは少なくなるでしょう。

3. なぜその感情が生まれたのかを考える

他人の失敗を見て安心したとき、

「自分は最低だ」

と思うのではなく、

「なぜそう感じたのだろう」

と考えてみることが大切です。

実はその感情の奥には、

  • 認められたい
  • 評価されたい
  • 負けたくない
  • 不安を抱えている

といった別の感情が隠れていることがあります。

例えば、同僚の失敗を喜んだのであれば、

本当は仕事への不安があるのかもしれません。

友人の不幸に安心したのであれば、

自分の人生への焦りがあるのかもしれません。

感情は敵ではありません。

自分の心の状態を教えてくれるサインでもあるのです。

4. 比較する相手を変えてみる

多くの苦しみは比較から生まれます。

そして比較の対象が他人である限り、その競争には終わりがありません。

年収を比べれば上には上がいます。

能力を比べればもっと優秀な人がいます。

人気を比べても同じです。

どこまで行っても終わりがありません。

そこで比較する相手を変えてみます。

昨日の自分。

半年前の自分。

一年前の自分。

過去の自分と比較するのです。

すると他人の失敗よりも、自分の成長の方に意識が向くようになります。

5. 他人の成功から学ぶ視点を持つ

嫉妬の反対は無関心ではありません。

学びです。

例えば成功している人を見たとき、

「うらやましい」

だけで終わると苦しくなります。

しかし、

「何を努力したのだろう」

「何が成功の要因だったのだろう」

と考えると、そこから学びが生まれます。

人の成功を見て落ち込む人と、

人の成功から学ぶ人。

長い目で見ると大きな差になります。

成功者の失敗を喜ぶよりも、成功から学ぶ方が自分の人生にとって価値があるのです。

6. 人生の主役を自分に戻す

他人の成功や失敗ばかり気になる状態は、人生の主役が他人になっている状態とも言えます。

あの人が成功した。

あの人が失敗した。

あの人が評価された。

あの人が批判された。

気づけば、自分の人生よりも他人の人生に振り回されています。

しかし本当に大切なのは、

「自分はどう生きるのか」

ということです。

他人の人生はコントロールできません。

コントロールできるのは自分の行動だけです。

人生の主役を他人から自分に戻したとき、他人の失敗に一喜一憂することは少なくなっていきます。

7. まとめ

他人の失敗を喜んでしまう感情は、多くの人が持つ自然な心理です。

その感情があるからといって、すぐに性格が悪いとは言えません。

大切なのは、その感情に支配されないことです。

なぜそう感じたのかを考える。

比較する相手を過去の自分に変える。

他人の成功から学ぶ。

そして人生の主役を自分に戻す。

そうした積み重ねによって、他人の不幸ではなく、自分自身の成長に喜びを見出せるようになるのではないでしょうか。

人は他人との比較では本当の満足を得られません。

本当の満足は、自分自身が少しずつ前に進んでいると実感できたときに生まれるものなのです。

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