第2回 「俺を殺す気か?」親が遺言書を嫌がる本当の理由(ダイジェスト)

2026年10月12日

「先生、父に遺言書を書いてほしいと言ったら、『俺を殺す気か』と言われました。」

司法書士として相続相談を受けていると、こうした言葉を耳にすることがあります。

子どもは「家族が揉めないように」「残された家族が困らないように」と思って遺言書の話をします。

ところが親は、「もう死ぬと思われている」「まだ元気なのに、縁起でもない」と受け止めてしまう。

そこには、親子それぞれの思いのすれ違いがあります。

遺言書を書きたがらない親御さんは、決して家族を困らせたいわけではありません。「まだ元気だから必要ない」「死ぬことを考えたくない」という、ごく自然な気持ちがあるのです。

だからこそ、遺言書を「死ぬための準備」と考えるのではなく、「残された家族が困らないための準備」「家族への最後の思いやり」と捉えてみることが大切です。

親子だけでは話しにくいことも、第三者である専門家が間に入ることで、会話が動き始めることがあります。

遺言書は、財産を分けるためだけの書類ではありません。

家族への思いを未来につなぐ、一つの方法なのです。

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